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浅野正人が2年ぶり2度目のGP制覇!

2023.03.28

西日本グランプリ第1戦

九州各地で桜が満開になった3月26日(日)。試合会場としてお馴染みとなった『sesSion』(佐賀市)で『西日本グランプリ第1戦』が開催された。

『sesSion』(佐賀市)

同店でグランプリが開催されるのは今回で3回目。店舗裏側の試合専用スペースには、昨年から1台増えて19台のテーブルが整然と並ぶ。さらに組み立てを待つテーブルもあり、更なる拡充に向けて着々と準備は進んでいる模様。

試合は解説付きで配信された

さて試合は朝の8時30分から始まり、テンボール8先シングルでベスト16(14枠)まで絞り込み、ここで前回優勝シードの竹中寛とスポンサーシードの北谷好宏が加わって7先のラストトーナメントへと進んだ。ここにアマチュア選手が3名残り、内2名は九州勢と、今回も九州アマチュアのレベルの高さを示す格好に。しかしこの回転ではプロが意地を見せて、アマチュアのベスト8入りは成らず。

3位タイ:高木悠次

3位タイ:木原弘貴

そして準決勝には枠順に高木悠次、北谷英貴、木原弘貴、浅野正人というメンバーが残った。注目すべき点は優勝経験者は浅野ただ1人という点と両カードがいずれも九州vs関西という点。ここは北谷英が地元の応援を背に中盤から抜け出して7-3。一方の台では逆に浅野が中盤の4連続ポイントで優勢に転じて7-4のスコアでファイナル進出を決めた。これで決勝戦も九州vs関西のカードに。

決勝:浅野正人vs北谷英貴

グランプリで3度目の決勝戦で「三度目の正直」を叶えたい北谷英が1ラック目を取る。続く2ラック目はマスワリが見えた残り3球の場面で的球を逸らしてしまう。
ここから浅野が5連取して5-1とリードを広げる。しかし北谷英も落ち着いた様子で2点を返して5-3に。ゲームの行方はまだまだわからない状況だが、第9ゲームのブレイクが2個インも取り出しが見えず悩ましい配置に。

準優勝:北谷英貴

ここでプッシュアウトを試みるが、仕上がった浅野に対してやや甘く残ってしまったか、リズムよく攻める浅野が取り切り6-3でリーチをかけた。
第10ゲームで出番を得た北谷英だったが、攻め切ることが出来ず守りが甘くなり③で浅野にチャンスをまわしてしまう。コンディションにアジャストした様子の浅野が残り8球をしっかり捌いて2年ぶり2度目の優勝を飾った。

優勝:浅野正人

2回目の優勝を熱望していた浅野は、表彰式後に「やっぱり初優勝の時以上に嬉しいです。狙って勝てた訳ではないですけど、自分としては内容にも一定の満足出来ています」と安堵の笑みを浮かべた。
一方の北谷英は「残念ですが、自分の(プレーの)アベレージは着実に上がっていることを実感できています」と、自身のビリヤードが成長を遂げている感触を明かした。
「気は優しくて力持ち」な北谷兄弟の弟。初優勝が射程距離内にあることは周囲も感じていることだろう。

西日本グランプリの次戦は5月の愛知で、その次の第3戦は再び舞台はsesSionに戻ってくる。更に第4戦、第5戦は愛知開催が決まっている。
北谷英を筆頭とする初優勝組が爆誕するのか、はたまた竹中、川端聡、北谷好宏といった長年の常勝組が立ちはだかり続けるのか?
2023年の西日本グランプリは見所多いシーズンとなりそうだ。

Akira TAKATA

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