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謎の「改善」タトゥー

2022.12.21

プエルトリコでタイラー・スタイアーを直撃

2022年11月、「プエルトリココンベンションセンター」で開催された、USプロビリヤードシリーズの『プエルトリコオープン10ボール』と『WPBAプエルトリコレディースオープン』そして『ジュニア9ボール世界選手権大会』『8ボール世界選手権大会』。

Web CUE’Sでも1週間に渡って大会の模様をカバーしたが、その撮影・取材を担当してくれた森覺摩氏から、出場選手の1人であったアメリカ期待の若手の一人、タイラー・スタイアーについて、森氏がとても気になっていた謎の「改善」タトゥーについて直撃したミニインタビューが届いたので紹介してみよう。

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M:その「改善」タトゥーを入れるきっかけは?

タイラー:自己啓発やビジネスの本とか沢山読んでいて「改善」という言葉を知ったんだ。コーチからも「改善」という言葉はよく聞いていたよ。コンセプトが気に入ったので入れ墨を入れて、自己管理、ビリヤード、人間関係など何でも、日々できるだけしていこうと思ったんだ。

M:自分に関わる全てのことを改善していこうという感じ?

タイラー:そうだね、でも全ての事に一度に手を付けるわけではなくて、その時に一番大事だと思う一つのことにフォーカスを当てているんだ。例えば、最高のコーチと最高のプレイヤーの両立はできないよね。どちらかに焦点を当て集中して取り組まなければならない。世界一になることが目標ならまずそれに必要なことを改善していく必要があると思うよ。

M:あなたは既にトッププレイヤーの1人ですが、さらに上に行くために何を改善していこうと思っていますか?

タイラー:アレックス・パグラヤンが妻(マーガレット・フェファロバ)に話してくれたんだけど、夜布団に横になって、今、自分が一番欲しいと思う技術——キックショット、ジャンプショット、コンビネーション——何でも良いので一つこれと思う技術を練習しろってね。理にかなってるだろ? アレックスがあんなに上手い訳がわかった気がしたよ。今自分に何が本当に必要かって考えて、それを練習し、自分の良い技術は、さらに磨いてシャープにしてていくことが当たり前だけど大事だよね。

M:いつか日本の試合にも出たいと思いますか?

タイラー:一度だけ乗り換えで日本の空港に寄ったんだけど、すごく綺麗で整頓されてて良かったよ。2023年にイベントがあるかもという話もあるし、ぜひ行ってみたいと思っているよ。

タイラー・スタイアーは、モスコー二カップにも何度も出場しており、アメリカの若手トップと言ってよいでしょう。才能はもちろんですが、非常に努力家で、朝早くから試合会場で練習している姿が度々見かけられています。

このインタビューをした時は、8ボール世界大会の最終日、数台のテーブルを残して他のテーブルは片付けられていましたが、彼はプレデターのスタッフと共に試合で使用していたボールのクリーニングを手伝っていました。非常にフレンドリーなので、もし日本で彼を見かけたら”I love your tat!”と、気軽に声をかけて見てください。

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