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A級・渡邉覚、女子級・坂田夕紀、B級・以後鎮が制覇!

2022.11.28

第69回全日本アマチュアポケットビリヤード選手権大会@愛知・名東スポーツセンター

各級優勝者。左から渡邉覚、坂田夕紀、以後鎮

『第69回全日本アマチュアポケットビリヤード選手権大会』(アマローテ)、大会2日目の結果はまずB級から。B級勝者ファイナルは大阪勢同士の対戦となり、神田佳明が森田拓士を120-25で倒して決勝へ。その対戦相手に名乗りを挙げたのが兵庫の以後鎮だ。以後は2回勝って敗者側に回り、9連勝で決勝まで辿り着いた。奇しくも以後を敗者側に送ったのが神田。両者2度目の対決は120-40で以後に軍配が上がりプレーオフ突入。「3度目の正直」となったこの一戦では神田が90点で力尽き、以後が実に敗者側11連勝でB級戦を制した。ちなみに以後は今回がアマローテ初参戦だったそうだ。

B級入賞者。左から3位・森田、優勝・以後、準優勝・神田

 女子級の勝者ファイナルに進んだのは連覇を目指す神奈川の坂田夕紀と千葉の近光翼。元JPBAプロ同士の一戦は120-113で近光が制して決勝へ。坂田を敗者側で待っていたのは勝者4回戦で敗者側に回った神奈川の米田理沙。元女流球聖位の米田は敗者側で昨年準優勝だった大阪の増田真紀子を含む4人を倒して、自身11年ぶりとなる決勝進出にあと一歩まで上り詰めたが、坂田が120-68で勝って近光との再戦へ。

両者の決勝は再び大接戦となったが、今度は120-107で坂田が勝ちプレーオフへ。プレーオフでは坂田が近光を3点に押さえ込み、15~18年に大阪の西野早苗が4連覇を達成して以来の大会連覇達成だ。B級戦上位を関西勢が独占したのとは対照的に、女子級では関東が上位を占める結果となった。

女子級入賞者。左から3位・米田、優勝・坂田、準優勝・近光

A級勝者ファイナルは神奈川の石渡哲也と静岡の渡邉覚の対戦となったが、180-64で渡邉が7年ぶりの決勝進出を決める。その7年前、渡邉の大会2勝目を決勝で阻んだのが千葉の醍醐雅人だったが、渡邉は勝者ベスト4でその醍醐を撃破。滋賀の林秀忠はその渡邉に勝者ベスト8で敗れたものの4連勝で敗者ファイナルに進出。石渡との決勝進出をかけた一戦は180-58で石渡に軍配が上がり、頂点にまでは辿り着けなかった林だが、今期名人位挑戦者の実力は十分に証明できたのではないだろうか。

今大会は3クラス全ての決勝が再戦に。長年、神奈川KPBAに所属していた石渡だが、今回は青いベストを脱いでの参戦。高野智央、落合健彦、小川徳郎、杉山功起に続く神奈川県勢5勝目を目指しての一戦となったが、優勝経験者の壁は厚く、渡邉が180-75で無敗のまま自身12年ぶりとなる大会2勝目を挙げた。静岡SPBCとしては2012年の秋本真吾と合わせて3勝目となる。

A級入賞者。左から3位・林、優勝・渡邉、準優勝・石渡

「今年生まれた子供の前で優勝することが出来て嬉しいです」とコメントしてくれた渡邉、家族3人の記念写真では優しい父親の顔で微笑んでいた。
これで今年のアマ連(JAPA)の全国大会は終了。来年は2月の球聖戦予選から一年がスタートだ。

On the hill!

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