塙圭介がグランプリ15年振り優勝を飾る。
JPBA東日本男子の開幕戦『JPBA GRAND PRIX EAST 2021 第1戦』(GPE-1)が、4月3日~4日(土・日)の日程で開催された。約1年3ヵ月の間隔を空けて開催された公式戦の優勝を飾ったのは、塙圭介。塙のグランプリ優勝は2006年GPE第5戦以来の15年振り。公式戦では2012年『関東オープン』以来の優勝となる。
会場『Link 西川口店』
上限いっぱいの観戦客が訪れた
決勝日の4月4日、会場『Link 西川口店』(予選は複数会場を併用)には観戦入場制限(32名まで)の上限いっぱいとなる観戦客が詰めかけ、公式戦再開を待ちわびていた様子が窺えた。例年通りのGPE同様、ラジオの生解説や、勝敗を予想して豪華賞品をゲットする「TOTO」も行われ、試合と各種イベントで楽しむ姿が随所に見られた。(TOTOはベスト8戦のみ、ペアマッチイベントは未開催)
内垣は準決勝「vs羅」戦で終盤のスクラッチで流れを取り戻せず5-9。3位タイとなった。
決勝日はベスト8から、2021年GPEは決勝日シード枠を設けない、各組シード選手も予選1回戦から出場、ナインボールフォーマットなど、様々な要因が重なってか、予選各所で接戦となった。その中で決勝日に駒を進めたのは、枠順から羅立文、酒井賢一(プールカイザー)、内垣建一、塙、照屋勝司、西尾祐、小原洋平、松村学の8名。
照屋は準決勝「vs塙」戦、7-7の局面で?をシュートミス。惜しくも決勝進出とはならなかった。
優勝した塙は、予選最終回転で栗林達をヒルヒル(10-9)で破り、ベスト8から松村(9-6)、照屋(9-7)、羅(9-5)とタフな試合が続いた。配置に恵まれない場面も見られたが、どの試合でも持ち前のシュート・ポジション力でカバーし、1日を通してミスの少ない試合運びを貫いた結果、15年振りのグランプリ優勝につながった。この試合模様は、順次配信予定のビリヤードTV『CBNT』にてご覧頂きたい。
2019GPE-8からの連勝を懸けて臨んだ羅だったが、あと一歩届かなかった
塙の優勝で幕を閉じた2021年JPBA東日本男子の開幕戦。塙からは、「諦めずに続けてきた結果、優勝できて良かったです」、出場した選手からは、「久々の公式戦の緊張感を味わえて楽しかった」、「改めてビリヤードの難しさ・厳しさを知る良い機会だった」、「やっぱり公式戦は全然違う」、「お客さんの前で球を撞けて嬉しい」といった声が聞かれ、公式戦の重要性を口にする選手も多かった。
塙圭介。大会を通してスキのないプレーを貫いた
次回のJPBAランキング対象公式戦は、4月24日~25日(土・日)に『第37回関東オープン』『第29回関東レディースオープン』、グランプリは6月12日~13日(土・日)に『アロウズビリヤード』で開催予定だ。
左から3位タイ:照屋勝司、準優勝:羅立文、優勝:塙圭介、3位タイ:内垣建一