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JPBAプロトーナメント、開催中止に

2020.11.11
2020年のイベントは『GPEロサ戦』が最終戦

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本サイトでもお伝えしていた『JPBAプロトーナメント』だが、本日日本プロポケットビリヤード連盟(JPBA)が公式ホームページで開催中止を発表した。このトーナメントは、JPBA所属のプロプレイヤーのみで争われるもので、2020年の最終戦として東西男女のJPBAプロプレイヤー全体で熱い戦いをファンに届けることが期待されていた。

JPBAの発表では、開催中止に至った理由として「新型コロナウイルス感染症の感染経路不明による新規感染者数が全国規模で増加傾向にあること」、「決勝日が12月であることから冬にかけてさらに感染者増加が予想されること」が挙げられている。北海道で初の200名(11月9日)、大阪で過去2番目に多い新規感染者(11月10日は226名)が出るなど、全国的に感染者数は増加傾向にあり、直近のこれらに関する報道を、団体として重く見た判断と言えるだろう。

厚生労働省の発表においても、10月下旬以降、全国的に新規感染者数の増加スピードは早まっており、今後もこの傾向が続くことが考えられる。だが、例えば予選・決勝の舞台である東京都のデータでは、11月10日(火)時点で陽性者数の推移は日によって前後するものの(11月11日は317人)、入院患者数は9・10月からほぼ横ばいの微減傾向(11月10日は1034人)、重症患者数の推移は横ばいの微増傾向(11月10日は33人)との数値も示されている。『東京都 新型コロナウイルス感染症対策サイト』より

他スポーツ競技団体が、ファクトチェックや綿密なリサーチを行い、感染対策を講じた上で、試合再開や観客動員数の増加など、積極的にシーズンを再開している中、ビリヤード業界においても、8月の『JPBA 新型コロナウイルス感染症感染拡大防止ガイドライン』発表、リモートによる『JPBA On-line POOL』開催、先日の『GPEロサ戦』など、2021年シーズンに向けて動き出していた。それだけに、今回の決断は、プロポケットビリヤードを取り巻く全てを総合的に判断した苦渋のものであろうが、活動自粛の要請などが為されていない段階での早期の中止決定は、プロプレイヤー、ファンにとっても残念な結果となってしまった。

この決定によって、2020年のJPBAによる今後のイベント等は予定されておらず、『GPEロサ戦』が最終戦となった。コロナウィルスへの対応には終わりがなく、状況も日々変わるため、今後の見通しも立てにくい状況ではあるが、2021年は選手達が活躍し、ファンがその姿を応援できる場が少しでも増えることを願いたい。なお、JPBAは2021年のスケジュールについて、できる限り早い発表を目指すとしている。Web CUE’Sはもちろん、12月4日発売のビリヤードCUE’S1月号でも、JPBAの活動再開へ向けた取り組みを中心に、続報があり次第お伝えしていく。

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