エクレント・カチが優勝、大井は5位タイ!
テンボールリモートトーナメント『Predator One Pool 10 Challenge』
7月17日~26日(金ー日)の日程で開催された『Predator One Pool 10 Challenge』。『One Sports TV』と『PREDATOR(プレデター)』がタッグを組んで初開催となった本トーナメントは、アルバニアのエクレント・カチ、21歳が優勝を飾って幕を閉じた。
このトーナメントは試合会場はなく各選手が独自に設置したカメラを用いて遠隔による対戦を行うというもの。通常のテンボールルールに加え、「1球1点」の点数制になっており、ミスをした時点でそのラックは終了、60点2セット先取のフォーマットで行われた。なお、ブレイクノーインはその時点でターン交代、ブレイク後フリーボールで取り切った場合は10点、ブレイク後に手球位置を移動せず取り切った場合のみ15点が加算されるという細かいルールも存在する。
出場選手は32名でシングルトーナメントの一発勝負。日本からは、プレデターを使用している赤狩山幸男、高木悠次、そして招待選手として大井直幸が出場。
大井直幸 vs フェダー・ゴースト
赤狩山、高木は初戦敗退となったものの、大井はベスト8に進出し、19歳でナインボール世界王者の座に就いた20歳のフェダー・ゴースト(ロシア)と激突。1セット目、ゴーストは2度のブレイクノーインで0点のラックがあったものの、マスワリやフリーボールでの取り切りを量産してリードする。追う形になった大井はマスワリでの15点を狙ってミスが生じ、54-60で1セット目を落とす。
2セット目は両者がマスワリ・フリーボールでの取り切りを続けて上々の立ち上がりだったが、大井は中盤にブレイクスクラッチ、ノーインを立て続けに犯してしまい、結果的に34-60で落としてセットカウント0-2で敗れ、日本人最高位となる5位タイで大会終了となった。
決勝は、先述のカチと大井を破って勝ち上がったゴーストの21歳 vs 20歳と若い対決となった。1セット目、6ラックを終えゴーストの47-58、マスワリを取れば60点に到達する状況だったが、ブレイクで手球が蹴られてスクラッチ。後攻のカチは落ち着いて2点を取ってこのセットを奪うと、2セット目はマスワリ3回、フリーボールでの取り切りを1回決める世界屈指のプレーを見せつけて60-32で2セット連取。リモートトーナメントの初代チャンピオンに輝いた。
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写真/『Predator One Pool 10 Challenge』