界敦康の撞点アカデミー(2)
第2回 ストップショット 中級編
新型コロナウイルス感染症拡大の影響で多くのビリヤード場が休業措置をとり、ビリヤードができない日々が続いていますが、来たる収束の日に向けて、4月25日(土)から界敦康プロによるレッスン動画を公開いたします。界プロはアーティスティックビリヤード、スリークッションで全日本を制した撞点のスペシャリスト。レッスンだけでなく、アーティスティックの課題など、さまざまな趣向の動画を順次公開しますので、お楽しみください。今回は第2回『ストップショット中級編』をお届けします。
「第2回目の中級編は、『手球の下を撞いて手球を止めること』です。前回の第1回では中心を撞いて止める方法についてお話しましたが、実際にはこの方法で手球を止めている方が多いのではないでしょうか。この練習も前回同様ぜひキャロムテーブルでチャレンジしてみて下さい。ポケットに比べ、キャロムはラシャが薄く、少しのズレでも手球は動くのでより正確な撞点を追求することができます」
「ストップショットの原理は、厚みが真っ直ぐ、手球が無回転の状態で的球に当たった時に、手球がその場にピタッと止まることです。手球の下を撞いた場合、手球は逆回転→無回転→前進回転の順に回転が変化します。ストップショットにするためには、無回転または少し逆回転が残った状態の時に的球に当てる必要があります。手球が戻った場合、”逆回転が強すぎる”、前に転がった場合は”逆回転が弱すぎる”ことになるので手球の動きをよく見て調整しましょう」
「どれだけ下を撞くかによって回転量も変わりますし、撞く強さが変わっても逆回転が掛かっている時間は変化するので、安定して撞くことができる撞点と力加減を探りましょう。また、前回同様手球と的球の距離が近い場合、遠い場合も練習して球の性質を理解しておくとさらに精度が上がります」