界敦康の撞点アカデミー(1)
第1回 ストップショット 初級編
新型コロナウイルス感染症拡大の影響で多くのビリヤード場が休業措置をとり、ビリヤードができない日々が続いていますが、来たる収束の日に向けて、本日から界敦康プロによるレッスン動画を公開いたします。界プロはアーティスティックビリヤード、スリークッションで全日本を制した撞点のスペシャリスト。レッスンだけでなく、アーティスティックの課題など、さまざまな趣向の動画を順次公開しますので、お楽しみください。
「コロナウイルスが収束して、また楽しくビリヤードができる日が早く来ると良いですね。さて、第1回目のレッスンは『ストップショット初級編』です。初級編は、『手球の真ん中を撞いて手球を止めること』です。初級編としましたが、実は難易度が高いです。中心付近の撞点は非常にシビアで、慣れてくると少し下を撞いて止めるようになりますからね。でも手球の真ん中を正確に捉えることはビリヤードの基本なので、敢えて初級編としました。ポケットプレイヤーの方もぜひキャロムテーブルでチャレンジしてみて下さい。ポケットに比べ、キャロムはラシャが薄く、少しのズレでも手球は動くのでより正確な撞点を追求することができます」
「ストップショットの原理は、厚みが真っ直ぐ、手球が無回転の状態で的球に当たった時に、手球がその場にピタッと止まることです。ポイントとしては、『手球の真ん中を正確に捉えること』『無回転となる力加減を把握すること』です。構えている時の低い姿勢から手球を見ると、錯覚を起こして真ん中を撞けていない方がいらっしゃるので、この練習で確認することができます。また、中心の撞点を撞いて手球を止めるためには、手球が無回転の状態で滑走させなければならないので強めに撞く必要があります。今回はセンターショットと同じくらいの距離でやりましたが、手球と的球の距離が近い場合、遠い場合の力加減も把握しておくと良いでしょう」