ウェブキューズはビリヤードの全てがわかる総合情報サイトです。

新型コロナウィルス感染症拡大に伴うビリヤード界の対応

2020.02.27

3月開催予定NBA、JPBA主催2大会が中止、開催見送りに

新型コロナウィルスによる感染症が世界的な広がりを見せている中、3連休明けの2月25日(火)に日本政府は対策の基本方針を発表。その翌日には、安倍晋三首相が「この1、2週間が感染拡大防止に極めて重要だ」との見解を示し、全国的なスポーツ・文化イベントについて、今後2週間は中止や延期、規模縮小するよう要請を行った。

日本のスポーツ界では、2月に入り国内での感染が拡大していく状況の中で、それぞれに対応を協議し、すでにJリーグ、Bリーグ、NPBなどが試合の延期、無観客試合での実施等の対策を発表しているが、ビリヤード界においては『公益社団法人日本ビリヤード協会』(NBA)が2月19日に、3月22日(日)に開催が決まっていた『第20回全日本学校対抗9ボール選手権大会』の中止を決定。同日に4月19日(日)の『第20回全日本ジュニアナインボール選手権大会(JOCカップ)』については延期の可能性を発表し、3月19日に最終判断を行うとした。

0325syugo.jpg

日本全国から学生が集う大会は2月19日の時点で中止の決定がなされた(写真は昨年大会)

また、基本方針が発表された25日には、「国内感染の拡大傾向に伴い、大会開催は必要性を検討した上での主催団体判断に委ねられています。開催される大会につきましては、参加者自身でも充分に体調管理と予防を行い、感染拡大防止に努めてください」との「新型肺炎国内感染の発生に伴う注意喚起」を行っている。

日本プロポケットビリヤード連盟』(JPBA)では、選手、観客に対して感染予防対策の徹底を促すアナウンス等を行った上で、2月15日~16日(土・日)にかけて、東京と愛知で3大会を予定通り開催した後、25日の基本方針を受けて「各試合における新型コロナウィルス感染症への対応」を発表。政府・自治体・各関係機関からの正確な情報収集と感染拡大防止に細心の注意を払いながら主催大会を開催していく意向を示した。

cov_25.jpg

JPBAは2月25日に対応を発表

その後、翌日の政府による要請を受け、JPBA関東支部は26日、3月7日~8日(土・日)開催の『東日本グランプリ第1戦(東G3)』の開催見送りを決定し、4月4日~5日(土・日)の第2戦以降、今後行われる予定の大会の開催についても、スポンサーを含めた関係者で協議を重ねて行くとしている。

cov_26.jpg

26日にはJPBA関東支部より『東日本グランプリ第1戦』の開催見送りが発表された

3月14日~15日(土・日)に大阪で開催予定の『第70回全日本ポケットビリヤード選手権大会(G3)』、『第60回全日本ポケットビリヤードB級選手権大会』については、現在JPBAで開催の可否等が検討中で、今月末を目処に協議の結果が発表されるとのことだ。

2020rota.jpg

伝統ある『全日本ポケットビリヤード選手権』の開催については現在協議中

その他、26日までの時点で、『日本プロビリヤード連盟』(JPBF)が、2月20日にNBAの発表に準じる形で注意喚起を行っている他、アマチュアリーグ戦を全国各地で展開している『Japanese Poolplayers Association』は、23日にリーグ戦メンバーに対して感染拡大予防の協力を求めるアナウンスを行った他、24日に3月8日(日)の「JPA Westスコッチダブルス」、15日の「JPAスコッチダブルス」の2イベントの中止を発表している。

収束の兆しがまだ全く見えない今、基本方針は示されたものの、具体策を講じていくのが難しい現状の中で日本のビリヤード界も刻々と変わる状況に応じた対応を迫られている。各団体の対応策、これからの動きなどについては、情報が入り次第、随時お伝えしていく。

ページトップへ