世界選手権5大会が開催予定

昨年の男子ナインボール王者はロシアのフェダー・ゴースト（写真提供：WPA）

国内のトーナメントと同様に、2020年の世界のプールシーンも新たなシーズンを迎え、WPA（世界プール協会）が公認する世界ランキング対象のトーナメントを中心として、数多くのビッグゲームが予定されている。

女子ナインボール女王はイギリスのケリー・フィッシャー（写真提供：WPA／alison chang）

まず今月24日にスタートするのが、アメリカ・インディアナ州エリザベスで行われる『2020 Derby City Classic』。この大会はWPAのランキングイベントではないが、ナインボール、ワンポケット、ナインボールバンクの3種目を戦って総合チャンピオンである『マスター・オブ・ザ・テーブル』を決める本場ならではのトーナメントをメインにしており、世界中からトッププレイヤーが集うイベントとしても知られている。

昨年のテンボール世界王者は、現在WPA世界男子ランキング1位の台湾の柯秉中（写真提供：JP Parmentier／CSI 2019）

シーズン前半の3月～4月にかけては、アメリカ・ネバダ州ラスベガスで、昨年、吉岡正登が3位入賞を果たした『男子テンボール世界選手権』が行われ、その後は、数多くの世界的なプールイベントを手掛けているマッチルームスポーツが昨年から主催することとなった、伝統の『The US Open 9-Ball Championship』が開催される。

吉岡正登は2019年JPBA男子MVPを初獲得した

そしてシーズン後半の9月～10月には、『女子テンボール世界選手権』と『男子エイトボール世界選手権』の開催がアナウンスされている。この2つの世界選手権は昨年まで長らく開催されていなかったもので、女子テンボールは2013年以来7年ぶり、男子エイトボールは2012年以来実に8年ぶりの開催となる。

2012年に男子エイトボール王者となったのは台湾の張榮麟

現在のところ、毎年開催されている男女のナインボール世界選手権の予定は発表されていないが、例年通りに行われることになれば、男子はエイト、ナイン、テン、女子はナインとテン、計5名の世界チャンピオンが生まれることとなる。

2013年に女子テンボール女王に輝いたのはフィリピンのルビレン・アミット

もちろんこの他にも2020年には、現時点でスケジュールが発表されていない様々なトーナメントが世界各国で開催される。そして昨年以降、ワールドプールシーンにおけるビッグイベントの数は増加の傾向にある。世界のトップを目指して海を渡る日本のプレイヤー達にとっても、今年は引き続きチャンスの多いシーズンとなるだろう。

■2020年の主要海外イベント

■1月
24～2月1日（火～土）:2020 Derby City Classic【アメリカ／エリザベス】
■3月
10～14日（火～土）:Diamond Las Vegas Open （10-Ball）【アメリカ／ラスベガス】
15～20日（日～金）:Predator World 10-Ball Championship（Men）【アメリカ／ラスベガス】
26～29日（木～日）:World Pool Masters 【イギリス／ジブラルタル】

■4月
7～11日（火～土）:WPA Players Championship【アメリカ／ラスベガス】
13～18日（月～土）:The US Open 9-Ball Championship【アメリカ／ラスベガス】

■6月
8～13日（月～土）:Predator Africa 10 Ball Open
23～28日（火～日）:World Cup of Pool【サウジアラビア／ジッダ】

■7月
6～11日（月～土）:Predator Canada 10 Ball Open

■9月
22～26日（火～土）:2020 Kremlin World Cup【ロシア】
26～10月4日（土～日）:Predator World 10 Ball Championships（Women）【オーストリア】

■10月
22～31日（木～土）:Predator World 8Ball Championship（Men）【マレーシア】
25～31日（木～土）:U.S. International Open【アメリカ】

■12月
1～4日（火～金）:2020 Mosconi Cup【イギリス／ロンドン】