城出茂樹が全日本アマバンド、町田正がバンドスピリッツ最終戦の優勝を飾る
第8回全日本アマチュアバンド選手権大会 & バンドスピリッツ最終戦
左から、第3位:大曲正弘(関西)、優勝:城出茂樹(関西)、第2位:谷本公(中国)
12月7日~8日(土ー日)の2日間、広島県の『Cueスポーツセンター広島』でアマチュアのバンド日本一を決める『第8回全日本アマチュアバンド選手権大会』が開催された。
「バンド」とはワンクッションゲームとも呼ばれるキャロムゲームで、スリークッションと同様に3球の球を使用したゲーム。手球を2球の的球に当てるまでに1回以上クッションを入れて当てることができれば得点となる。第1的球はどのタイミングで当てても良いが、第2的球は手球を1回以上クッションに入れてから当てなければならない。この種目の認知度も徐々に高まり、大会参加人数も増加傾向とのことだ。
会場『Cueスポーツセンター広島』
大会は全国各地区の予選を勝ち抜いた13名と前年度覇者の谷本公の計14名で7名×2組に分かれて予選リーグ(50点ゲーム)を勝ち抜いた各組上位2名、計4名による決勝トーナメントと3位決定戦、予選3位による5位決定戦が行われた。なお、決勝トーナメントのみ60点ゲーム。
全日本アマバンドの参加者達
予選リーグ、A組は前回の覇者谷本公(中国)が6試合全勝で1位、2位はA組で大曲正弘(関西)と松本晋之介(関東)の2名がともに4勝2敗で並び、アベレージ0.04差の僅差で勝った大曲が2位通過を果たす。B組では、過去8回の内2度の優勝を誇る城出茂樹(関西)が5勝1敗で1位通過、その城出と予選で両上がりのの好試合を演じて勝ち点で並んだものの、アベレージ差で飯田光明(関東)が2位で決勝トーナメントへ進出した。5位決定戦には、A組から松本晋之介(関東)とB組山田剛(関西)の対戦となった。
4名による決勝トーナメント(準決勝)は予選A組1位谷本 vs 予選B組2位の飯田と、予選B組1位の城出 vs 予選A組2位大曲の対戦から、予選を1位通過した谷本と城出が決勝戦へ。
決勝は谷本の連覇、城出の3度目の優勝をかけた熱戦となり、城出が60-56(24キュー・ハイラン15)の接戦を制し、3度目の栄冠に輝いた。また、3位決定戦の飯田 vs 大曲は大曲が、5位決定戦の松本 vs 山田は松本が勝利し、それぞれ順位が決定した。
最終結果は以下。
優勝:城出茂樹(関西)
第2位:谷本公(中国)
第3位:大曲正弘(関西)
第4位:飯田光明(関東)
第5位:松本晋之介(関東)
アベレージ賞:谷本公(2.46)
ベストゲーム賞:ジュリアン・セラディーア(15キュー)
ハイラン賞:松本晋之介(19点)
バンドスピリッツ優勝:町田正
12月14日(土)、『ビリヤードヤマニ(東京・江戸川区)』で『2019~1 Cushion Billiard ~BAND GAME SPIRITS TOURS(バンドスピリッツツアー)』が開催された。このバンドスピリッツツアーは、バンドゲーム(ワンクッション)発展の為に設立された『バンドゲーム推進委員会』主催の年間4回開催されるツアー戦で、今回が2019年最終戦となった。
バンドスピリッツ最終戦の参加者達
参加者全員が大会指定の『OWL(オウル)』ポロシャツを着て試合に臨む姿はバンドスピリッツの恒例となっている。フォーマットは、30点ゲーム、15キュー打ち切りの予選リーグ戦を行い、各組上位3名の計12名が35点ゲームの決勝トーナメント(3位決定戦あり)で争われた。
決勝戦はともにJPBF所属、町田正と森陽一郎の対戦。この両者の対戦は、バンドスピリッツ第3戦決勝でも対戦しており、2戦連続の同カードとなった。また、今年の『第27回全日本バンド選手権大会』においてもこの両者による決勝戦が行われ、いずれも森に軍配が上がっていた。
左から、優勝:町田正、準優勝:森陽一郎、第3位:宮澤公雄、第4位:肥田明
3度目は避けたい町田は、決勝戦でこの大会ベストゲームのパフォーマンスを披露し、35-3(5キュー・ハイラン18)で優勝を飾った。町田は今季のバンドスピリッツで初優勝、森は2度優勝を果たしていたことから、2019年シーズンMVPを獲得した。また、3位決定戦は宮澤公雄(ラッセル)が肥田明(JPBF)を35-32の僅差で制した。
2019バンドスピリッツMVP:森陽一郎