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アメリカがトータルスコア11-8で2年連続優勝!

2019.11.29
2019モスコーニカップ@アメリカ・ラスベガス『マンダレイ・ベイ』

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25日(月)より4日間に渡って行われた『2019 partypoker Mosconi Cup』がついに閉幕した。最終日は全対戦シングルスで最大6試合が行われる予定だったが、アメリカが4試合を終えた時点で3勝1敗。これによりトータルスコアが11-8となりアメリカが2年連続優勝”リピート”を達成した。

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会場となった『マンダレイ・ベイ リゾート&カジノ』

アメリカはこの日、初戦でビリー・ソープがジェイソン・ショウ(スコットランド)に勝利、2対戦目はタイラー・スタイヤーがエクレント・カチに敗れたが、3対戦目でエースのシェーン・バン・ボーニングがアレキサンダー・カザキス(ギリシャ)を撃破。これでトータル10-8となり、アメリカが優勝に王手をかけて迎えた第4対戦。アメリカは『モスコーニ男』とでも言うべきスカイラー・ウッドワードが登場。負ければ終わりのヨーロッパは今大会シングルス全勝のナインボール世界チャンピオン、ヨシュア・フィラー(ドイツ)に望みを託した。

ウッドワードのブレイクから始まった第1ラックはノーインとなり、フィラーにターンが移ると、セーフティでウッドワードのミスを誘って幸先良くフィラーが先制した。第2ラックは反対にウッドワードがセーフティでフィラーを苦しめてチャンスを掴むと、?から残りの球を全て取り切り1-1。第3ラックはウッドワードが、第4ラックはフィラーがマスワリを決めてカウントは2-2のタイ。第5ラックはフィラーのセーフティが甘くなりウッドワードが全球取り切って3-2。続く第6ラックは互いにシュートミス・ポジションミスが起こったが辛くもフィラーがこのラックを獲得して3-3。第7ラックはウッドワードが難易度の高い配置を落ち着いて時間を使いマスワリで4-3。アメリカの優勝まで残り1ラックとなった。

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?へとポジションした瞬間、優勝を確信して喜びを爆発させた

迎えた第8ラック。フィラーは?をセーフティにいったが手球が?に当たり失敗。さらにその?はサイドの穴前に残り?-?のコンビが狙える形となってしまう。意気消沈のフィラーを横目にコーナー穴前の?を沈め?へとポジションした時点でメンバーと歓喜のハイタッチ。そしてきっちりと?-?コンビを決めて試合終了。メンバー全員でテーブルに上がり、観客から万雷の『USA』コールを浴びた。

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チーム全員でテーブルに登り2連覇の喜びを分かち合った

大会MVPには大会通して圧巻のパフォーマンスを披露し、3日目には3戦全勝、最終日は優勝をその手で決めたウッドワードが2年連続の受賞となった。インタビューでウッドワードは『このチームはこれまでで最高のチームであり、皆良い友人達です』と語り、さらに『来年は3年連続の優勝を実現させ、トロフィーを守ります』と付け加えた。また、5対戦目に控えていたジャスティン・バーグマンは『私はチームの皆に試合を終わらせるよう言いました。彼らを信じていたのでプレーするつもりはありませんでしたが、いざとなった時の為に準備はできていました。このチームは私の知っている中で最高のチームで、1週間ずっと気持ち良くやれました』と語った。

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今年も大きな仕事をやってのけたウッドワードは2年連続のMVPに輝いた

昨年と同様、1人1人の能力はヨーロッパに分があったが、やはり同じ国の選手同士ということもあり、チームとしてより団結していたのはアメリカだった。結果にもそれは現れており、大会のオープニングマッチであるチーム戦はアメリカの勝利、ダブルスは全7戦行われ、アメリカの5勝2敗とヨーロッパを大きく上回った。

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来年は3年連続優勝を懸け、ロンドンへと乗り込む

次回は来年の12月1日(火)から開催され、会場はイギリス・ロンドンの『アレクサンドラパレス』となる。果たして来年はアメリカの3連覇か、それともホームのヨーロッパが雪辱を果たすのか。期待して頂きたい。

今大会の全結果は大会公式ホームページより。

Photo by JP Parmentier/Matchroom Multi Sport

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