会場の『マンダレイ・ベイ リゾート＆カジノ』は今年、USオープンの会場としても使用された

11月25日～28日（月～木）、アメリカ・ラスベガスの『マンダレイ・ベイ リゾート＆カジノ』にて、『partypoker Mosconi Cup XXVI』が開催されている。アメリカとヨーロッパによる対抗戦は今年で26回目。昨年はアメリカが9年振りの勝利を挙げたことによって両チームの対戦成績は12勝12敗1分と全くの五分となった。今年はどちらが勝利を挙げ相手チームを上回るのか、非常に注目の大会だ。両チームのメンバーは以下。

【Team USA】
シェーン・バン・ボーニング
スカイラー・ウッドワード
タイラー・スタイヤー
ビリー・ソープ
ジャスティン・バーグマン

【Team Europe】
ヨシュア・フィラー（ドイツ）
エクレント・カチ（アルバニア）
アレキサンダー・カザキス（ギリシャ）
ジェイソン・ショウ（スコットランド）
ニールス・フェイエン（オランダ）

フォーマットは全日程通してナインボール、5ラック先取というショートゲームで行われる。アメリカはWPAランキング3位、エースのボーニングを筆頭に、今年の『ワールドプールマスターズ』で3位タイ、昨年のモスコーニカップで大会MVPとなったウッドワード、『テンボール世界選手権』で5位タイ、『クレムリンカップ』で優勝したスタイヤー、『テンボール世界選手権』で9位タイとなったソープ、昨年の『インターナショナル ナインボールオープン』で7位タイのジャスティン・バーグマンと、同国きっての実力者が揃った布陣でホームの大声援を背にヨーロッパを迎え撃った。

25日に行われたプレスカンファレンスにて

対するヨーロッパは現ナインボール世界王者であり、『USオープン』優勝などWPAランキング1位を独走しているフィラーをはじめ、今年の『ワールドプールマスターズ』、『チャイナオープン』で3位タイとなったカチ、『ワールドプールマスターズ』で準優勝のカザキス、『WPAプレイヤーズチャンピオンシップ』5位タイや他にも高いアベレージを残している”イーグルアイ”の異名を持つショウ、『ダイヤモンドラスベガスオープン』で優勝を果たした”ターミネーター”のニックネームでお馴染みのフェイエンと、世界選抜とも言えるような豪華なメンバーでラスベガスに乗り込んだ。

オープニングマッチのチーム戦に勝利し、幸先の良いスタートを切ったアメリカだったが……

すでに初日に行われる5対戦は全て終了しており、結果を先にお伝えすると3－2でヨーロッパがリードをしている。1対戦目は全員が出場するチーム戦だったが、これを5－1で勝ったのはアメリカだった。続く2対戦目はダブルスが行われ、アメリカはボーニング＆スタイヤー、ヨーロッパはフェイエン＆カチが出場した。結果は5－4でこの対戦もアメリカがものにした。

WPAランキング1位、ヨシュア・フィラー。世界王者の名に違わぬ迫力のあるショットでソープに完勝

カザキス＆ショウペア。こんな豪華なダブルスペアはモスコーニカップでしか見ることができない

いつになく好スタートを切ったアメリカだったが、続く3対戦目のシングルスに登場したヨーロッパのフィラーが流れを変えた。ソープとの対戦はナインボール世界チャンピオンの貫禄を見せ付け5－0で完封。流れを引き戻したヨーロッパは、続くダブルスでカザキス＆ショウがウッドワード＆バーグマンに5－1と快勝。そして1日目の最終戦となったシングルスでもショウがバーグマンを5－3で下した。バーグマンは0－4から3ラックを返す奮闘を見せたがあと一歩及ばなかった。

勝利目前、大観衆を煽るショウ

アメリカとヨーロッパのトッププレイヤー達による白熱の試合はDAZN（登録したことが無い方は1ヶ月のお試し無料視聴有り）で視聴することが可能だ。ライブスコアは公式ホームページより。また、大会のFacebookページやTwitterアカウントでも結果や試合のハイライト等の映像を公開しているのでそちらもチェックして頂きたい。

Photo by JP Parmentier/Matchroom Multi Sport