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北陸オープン男子は赤狩山幸男が初優勝!

2019.10.21
@石川県野々市市『野々市フォルテ 小ホール』

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10月19日~20日(土~日)、石川県野々市市の『野々市フォルテ 小ホール』(19日の予選は金沢近郊複数会場を使用)にて『第33回 北陸オープン 男子』が開催された。今大会は大井直幸が不在の中、誰がタイトルを獲得するのか注目の集まる大会となったが、見事戴冠を果たしたのは2011年ナインボール世界チャンピオン、赤狩山幸男だった。

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会場となった『野々市フォルテ 小ホール』

決勝日のフォーマットはテンボール、8ラック先取、勝者ブレイク。赤狩山の他に準決勝まで勝ち上がったのは、”サムライ”の愛称で知られるベスト4唯一の西日本勢・竹中寛小川徳郎吉岡正登など、今勢いのある選手達を破った”精密機械”羅立文、連覇を狙う地元北陸出身の”超人”栗林達となった。

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竹中寛

準決勝は赤狩山vs竹中、栗林vs羅。まず先に試合が終わったのは赤狩山vs竹中の対戦。この試合はゲームカウント4-4まで点の取り合いとなったが、第9ラック以降、赤狩山が3ラック連取しリーチをかける。竹中も追いつかんと1ラック返したが反撃も及ばず。8-5で赤狩山が決勝戦一番乗りを決めた。

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羅立文

もう一方の栗林vs羅の対戦はこちらもトップランカー同士による一進一退の攻防となった。試合は進み、ゲームカウント7-6、栗林がリーチをかけた状態で迎えた第14ラックでは、栗林のブレイク後のセーフティを羅が巧みなジャンプショットや空クッションからのシュートで入れ繋いでいき残すは?のみ。誰もがヒルヒルを予想していたが、まさかのシュートミスによって?は無情にもサイドの穴前へ。栗林がこれを決めて試合終了。赤狩山の待つ決勝へと進んだ。

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栗林達

決勝戦は互いにブレイク後の配置に悩まされ、度々セーフティ合戦となったが、リードを保っていた赤狩山が7-5で優勝に王手をかける。迎えた第13ラックでは栗林がセーフティから赤狩山のミスを誘い、反撃の狼煙を上げるかに見えたが、?が痛恨のシュートミスとなって万事休す。残りの球を冷静に決めた赤狩山が北陸オープン3度目の決勝戦で初優勝を飾った。

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赤狩山幸男

赤狩山は近年タイトルから遠ざかっていた(最後の優勝は2017年8月の『東日本グランプリ第5戦』)が、9月に行われた『ナインボール世界選手権 日本最終予選』で羅や栗林らを撃破しての出場権獲得や、今大会の初優勝など、シーズン終盤戦へ向けて状態を上げてきている印象だ。一方の栗林の今季準優勝3回という成績は、これまでの実績を考えると少々物足りないものとなっている。2019年を良い形で終えるべく、両者の今後の戦いに期待したい。

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男子ベスト4、女子ファイナリスト。3位タイ:竹中寛(左1)・羅立文(右1)、準優勝:栗林達(左2)、優勝:赤狩山幸男(左3)
女子優勝:河原千尋(右3)、準優勝:梶谷景美(右2)

次回のJPBAランキング対象戦は、東日本勢は11月2日~3日(土~日)に東京都池袋の『ビリヤード・ロサ』にて行われる『東日本グランプリ第7戦』、西日本勢は11月18日~24日(月~日)に兵庫県尼崎市の『アルカイックホール・オクト』にて行われる今季の締めくくりとなる『全日本選手権』だ。ぜひ両大会ともに注目して頂きたい。

写真提供:On the hill!

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