ダニエル・サンチェスが4度目の優勝!
第30回ジャパンカップ
4度目の優勝! ダニエル・サンチェス
10月5日~6日(土ー日)に『ビリヤード小林』にて『第30回ジャパンカップ』が開催され、スペインのダニエル・サンチェスが第28回大会以来、4度目のジャパンカップ優勝を遂げた。今大会はサンチェスを始め、2018年ワールドカップ優勝のチャン・クェット・チェン(ベトナム)や韓国の国内ランキング10位のソ・チャンフン(韓国)など、海外強豪選手がエントリーしていたため、会場の『ビリヤード小林』には連日多くの観戦客が訪れ熱気に包まれていた。
会場:ビリヤード小林
大会フォーマットは30点、裏撞きあり、シングルトーナメント。梅田竜二、新井達雄、竹島欧、森雄介の4名はベスト16から参戦する変則トーナメント。
ベスト4に名を連ねたのはサンチェス、梅田竜二、新井達雄、ソ・チャンフン。これまで3度ジャパンカップを制して日本にも馴染みのあるサンチェスは、清田篤司、町田正、竹島欧と、日本のプロ選手を相手に抜群の安定感を見せて勝ち上がった。
5位タイ:チャン・クェット・チェン(ベトナム)、7キュー上がりは大会ベストゲーム
梅田は、今大会初参戦で注目のチャン・クェット・チェンを破ってベスト4へ進出。チャン・クェット・チェンは初日の1戦をわずか7キューで上がる好ゲームを演じてギャラリーを湧かせていた。この他、新井は神原正嵩を、ソ・チャンフンが森雄介を破ってベスト4入りを果たした。
3位タイ:新井達雄
3位タイ:ソ・チャンフン(韓国)
サンチェス vs 新井、梅田 vs ソ・チャンフンと、日本勢 vs 海外勢の構図となった準決勝は、ともにアベレージ2以上のハイレベルな試合となった。サンチェス vs 新井では、サンチェスが新井に対して反撃の隙を与えることなく10キューで勝利(30-9・ハイラン11)。一方の試合は、梅田がソ・チャンフンを30-24(13キュー・ハイラン8)で破って決勝へ進出。ソ・チャンフンも敗れはしたものの、終盤での追い上げや森雄介とのゲームなどで観客を沸かせ、韓国の底力が垣間見えるものとなった。
準優勝:梅田竜二
決勝のサンチェス vs 梅田は、序盤からサンチェスが猛攻を掛けて10キューで24-12のダブルスコア。12キューまでに梅田がハイラン7を含む意地の追い上げで1点差に詰め寄ったが逆転まではいかずここでゲームボール(30-28・13キュー)。
優勝:ダニエル・サンチェス
海外選手が多数出場するこのジャパンカップだが、海外勢の風に当てられ、大会を通してハイテンポな試合が多く、選手、ギャラリーともに活気付いた2日間となった。次回のJPBF公式戦は今週末10月12日(土)に開催される『GLANZ戦』。熱い戦いが続くスリークッションに目が離せない。
後列左から、5位タイ:森雄介、竹島欧、神原正嵩、チャン・クェット・チェン
前列左から、3位タイ:ソ・チャンフン、準優勝;梅田竜二、優勝:ダニエル・サンチェス、3位タイ:新井達雄