男子ベスト16出揃う!
第32回ジャパンオープン

小川徳郎、昨年覇者を撃破して初のベスト16進出
日本最大のビリヤードオープントーナメントにして、JPBAの2019年シーズン前半戦の大一番『第32回ジャパンオープン』が開幕。男子テンボールの14日(日)は、東京・池袋の『ビリヤード・ロサ』でベスト128からのサバイバトルが行われ、ニューピアホールの舞台に立つ16名が決定した。

会場のビリヤード・ロサには朝早くから大勢のギャラリーが詰めかけた
朝一番から詰め掛けた大勢のギャラリーが観戦する中、トップランカーと言えども全く気を抜けない試合が続き、この日の最終回転であるベスト32戦に入ると、盛り上がりも最高潮に達する。
その中でベスト16進出一番乗りを決めたのは、今大会2度の優勝経験を持つアントニオ・リニング。原口俊行を9-2で下して今大会6年連続の特設行きとなった。フィリピン勢ではこの他、ロナート・アルカノが塙圭介を下し、マイケル・フェリシアーノが鈴木清司を完封してベスト16へ進んだ。

アントニオ・リニング
JPBA勢では、大井直幸が初戦からギャラリーの注目を集めながら軽快に勝ち上がり、ベスト32戦でも中野雅之アマを問題にせず特設へ。さらにここから世界のトップクラスを相手に渾身のプレーを見せた照屋勝司、小川徳郎が躍動。

2年連続で準優勝の大井直幸。2日めも問題なくクリア
照屋は今大会2年連続でベスト4に進出している台湾の呉坤霖を相手に序盤から先行して8-3でリーチ。ここから呉も反撃して6-8まで迫ったが、最後は呉のシュートミスを逃さず冷静に取り切って勝利。自身3年ぶりの特設会場行きを決めた。

照屋勝司
小川のベスト32戦の相手は、ディフェンディンチャンピオンのリー・バン・コルテッザ。ワールドクラスにも臆せぬ落ち着いたプレーで序盤からリードを広げると、テーブルコンディションに苦しむ様子も見えたコルテッザをそのまま9-4と押し切って、初のベスト16進出を果たした。
その他、東日本勢では、’13年、’16年と今大会を2度制している土方隼斗に6-8から逆転勝利を果たしたルーキーの小川立致、赤狩山幸男、嶋野聖大が2年連続でベスト16進出。

小川立致
さらに、川端聡、吉岡正登、ラミル・ガレゴ(フィリピン)との死闘を制した竹中寛の西日本トップ勢も通過を果たした。

川端聡

吉岡正登

竹中寛
結果、明日15日(月・祝)に決戦の地、ニューピアホール特設会場に登場するのはJPBA勢10名、フィリピン4名、台湾1名、ポーランドから初参戦のヴィクター・ジーリンスキーの16名となった。そして今年は、ベスト32戦に勝ったプレイヤーから翌日の組み合わせ抽選を実施。明日の朝一番に行われるベスト16戦の組み合わせは以下の通りとなった。
小川立致vs大井直幸
川端聡vs羅立文
嶋野聖大vs照屋勝司
吉岡正登vsアントニオ・リニング
赤狩山幸男vsマイケル・フェリシアーノ(フィリピン)
小川徳郎vsLin Da-Li(台湾)
ロナート・アルカノ(フィリピン)vs竹中寛
ダンテ・ラザラン(フィリピン)vsヴィクター・ジーリンスキー(ポーランド)
頂点を競う戦いに向け役者は揃った。いよいよクライマックスを迎える第32回ジャパンオープン。最高峰の戦いを見逃す手はない。