新井達雄が『全日本』連覇! 6度目の優勝!
平成最後と令和最初の優勝を飾る。新井達雄
5月3?5日(金?日)にかけて、『成増アクトホール』(東京・成増)にて日本一のスリークッションプレイヤーを決定する『公益社団法人日本ビリヤード協会』(NBA)が主催の『?仁親王杯 全日本スリークッション選手権大会』が最終日を迎えた。結果は新井達雄が劇的な逆転勝利により2連覇、6度目の優勝を飾った。
会場『成増アクトホール』
優勝の新井達雄
この日はベスト8の回転から始まり、新井は鈴木剛を相手に劣勢に立たされるが、終盤の執念の追い上げで逆転勝利(40?37 48キュー・ハイラン4)。準決勝の町田正との戦いは持ち前の安定感で勝利し、決勝まで駒を進めた(40?26 25キュー・ハイラン6)。
ハイラン20で大会記録を更新。準優勝の森雄介
一方、もう一山を勝ち上がり決勝まで駒を進めたのは森雄介。森はベスト8で昨年準優勝の界敦康との激戦を40?38で制し(35キュー・ハイラン8)、準決勝の船木耕司戦では大会記録となるハイラン20を叩きだして勝利した(40?20 17キュー)。
3位タイ・町田正
3位タイ・船木耕司
決勝戦は数々の激戦を制した森が勢いをそのままに終始リードする展開で進行したが、終盤29キュー目に差し掛かると新井がハイラン11を出してスコアを36?37と1点差まで詰め寄る。その後、先攻の森が先に40点に達するも新井もそれに続き、勝負は初球サドンデスへ……。1キュー目は互いに1点で勝負はつかず続く2キュー目、森は2点を決めたが経験で勝る新井が落ち着いて3点を決め、全日本決勝に相応しい大激戦は新井の勝利でその幕を閉じた。
後列左から5位タイ・清田篤司、森陽一郎、界敦康、鈴木剛
前列左から3位タイ船木耕司、準優勝・森雄介、優勝・新井達雄、3位タイ町田正
これで平成最後と令和最初の優勝を果たした新井達雄。還暦を迎えても衰え知らずなプレーにビリヤードが生涯スポーツであることを見事に体現したかたちで幕を閉じた。また、森雄介のような若手の活躍も目立ち、ベテランや若手による今後の日本ビリヤード界の更なる発展に期待したい。
また、本大会でハイラン大会記録を更新した準決勝、森雄介 vs 船木耕司と決勝戦、新井達雄 vs 森雄介を『CBNT』にて配信予定です。お楽しみに。