“NEW” USオープン開幕!
4月21~26日(日~金)、アメリカ・ラスベガスにある『マンダレイ・ベイ リゾート&カジノ』にて、『USオープン ナインボールチャンピオンシップ』が開催される。フォーマットはナインボール、11ラック先取(決勝は13ラック先取)、勝者ブレイク、40秒ショットクロック、ダブルイリミネーション、ベスト16よりシングルイリミネーション。優勝賞金は5万ドル、日本円にして約560万円(1ドル=111円換算)。
大井直幸
1976年より始まったUSオープンはこれまで、創設者のバリー・バーマンが運営を行っていた。しかし、バーマンが2016年に亡くなったことで、遺族が、『モスコーニカップ』や『ワールドカップ・オブ・プール』などで知られる、イギリスのスポーツプロモーター企業の『マッチルームスポーツ』に権利を譲渡した。今年から新しいUSオープンが見られることになるだろう。
栗林達
エントリフィーは1000ドル(約10万円)と高額だが、1月末にはエントリー上限の256名に達し、キャンセル待ちとなった。3ヶ月前にしてキャンセル待ちということがUSオープンの価値を物語っている。JPBAからは大井直幸
、栗林達、土方隼斗、飯間智也、赤狩山幸男、 東條紘典、 吉岡正登、内垣建一、小川立致、有田秀彰がエントリー。直近のJPBA
の最高成績は、2017年に大井が敗者11回戦でコーリー・デュエル(アメリカ)を11-9で破って5-6位。
飯間智也
吉岡正登
昨年はリニューアルの準備期間ということで開催は見送られた。ディフェンディングチャンピオンは2017年覇者、ジェイソン・ショウ(スコットランド)。ショウが最後に獲得したタイトルはこのUSオープンにまで遡ることになるので、連覇を果たすとともに、久々のタイトルが欲しいところだろう。
シェーン・バン・ボーニング
そして、アメリカの大エース、シェーン・バン・ボーニングも忘れてはいけない。ボーニングは2007年に初優勝を飾ると、’12~’14年に3連覇を達成、’16年に5度目の優勝を果たすなど、同郷のアール・ストリックランドと並んで最多優勝記録を保持している。大会当日はギャラリーを味方に付け、史上最多6度目の優勝を貪欲に狙ってくるはずだ。
ヨシュア・フィラー
アレクサンダー・カザキス
カルロ・ビアド
他にも、先日の『WPAプレイヤーズチャンピオンシップ』に続いて、ヨシュア・フィラー(ドイツ)、アレクサンダー・カザキス(ギリシャ)、カルロ・ビアド(フィリピン)など、世界のトップクラス達も当然の如く出場する。USオープンが『マッチルームスポーツ』のもと、どのような大会に進化するのか、そして、世界一タフと言われている、6日間に渡る過酷なトーナメントを制覇するのは誰になるのだろうか。
写真提供:マッチルームスポーツ/WPA