HOME > トピックス > デイビッド・アルケイドがヒルヒルを制し大会2勝目を飾る!

CUE'S最新号


偶数月4日発売
ビリヤード・キューズ2022年9月号
2022年8月4日 発売

詳細を見る

デイビッド・アルケイドがヒルヒルを制し大会2勝目を飾る!

2019.04.01
ワールドプールマスターズ2019@ジブラルタル

worldpool.jpg

3月29~31日(金~日)の3日間、イベリア半島にあるイギリス領・ジブラルタルの『ヴィクトリア・スタジアム』にて、『WORLD POOL MASTERS 2019』が行われた。日本からは大井直幸が出場したが、初戦の相手、ロシアのフェダー・ゴーストに7-2で敗れ、17位タイという成績で大会を終了した。各国のスター選手達が集まる大会を制したのは、一昨年の覇者であるスペインのデイビッド・アルケイドだった。

mastershall.jpg

会場のジブラルタル『ヴィクトリア・スタジアム』

アルケイドの初戦は、同郷のフランシスコ・サンチェス・ルイス。この試合を7-3で勝利すると、2回戦目となるベスト16では昨年の覇者、オランダのニールス・フェイエンとの対戦に。一昨年と昨年のチャンピオン同士という注目のカードの結果は、4-3からアルケイドがフェイエンのミスを逃さず3ラック連取し、7-3で勝利を収めた。アルケイドはその後も、準々決勝でアメリカのシェーン・バン・ボーニングを7-3、準決勝でアルバニアのエクレント・カチを8-3と、危なげなく決勝まで駒を進めた。

worldpool_semif.jpg

昨年の覇者、ニールス・フェイエン(左)と一昨年の覇者、デイビッド・アルケイド(右)

もう一方の山を勝ち上がり、決勝に進出したのはギリシャのアレキサンダー・カザキスだった。カザキスは初戦にオーストラリアのジャスティン・サジッチを7-3、ベスト16でニュージーランドのマシュー・エドワードを7-1、準決勝でアメリカのスカイラー・ウッドワードを8-1と、準決勝を終えて失ラック5という成績は圧倒的だった。

1220b4-Alexander-Kazakis-Greece.jpg

カザキスはあと1球というところで優勝を逃してしまい悔しい結果に(写真は2018WPAナインボール世界選手権より)

決勝の組み合わせは大会2勝目を狙うアルケイドvs大会初優勝を目指すカザキスとなった。試合序盤はカザキスが準決勝までの勢いそのまま、5-0と突き放す。アルケイドも何とか食らい付いていこうとするも、カザキスが8-5と優勝に王手をかけた。
試合はこのまま終了するかと思われたが、アルケイドが執念の粘りを見せ、3ラック連取するとスコアは8-8のヒルヒルとなった。

masters21_alcaid.jpg

(写真は2017年の同大会より)

決勝に相応しく、極限の緊張感の中で迎えた最終ラック。アルケイドのブレイクは2・4番がイン。1・3番を取ったが、5番へのポジションミスにより8番で隠れてしまう。これをカーブで狙いにいったが穴前に残ってしまい、一気にアルケイドはピンチに陥る。しかし、何が起こるかわからないのがビリヤード。カザキスが珍しく、8番から9番へのポジションをミスし、長クッションに向かって一直線になってしまう。これには仕方なく短ー短のクッションに分けるセーフティを選択、残り1球の駆け引きは長期戦になるかと思われた。しかし、アルケイドはこのチャンスを逃すまいと縦バンクを狙い、見事にポケットに沈めて逆転優勝を決めた。

worldpool_winner.jpg

1歩間違えば相手の優勝になり得るリスクの高い状況の中で、縦バンクを選択できるアルケイドは圧巻の一言だった。試合後、同選手は熱狂的な応援団と喜びを分かち合うとともに、カザキスのもとに行き健闘を讃えることも忘れなかった。昨年の12月で40歳になり、節目の年で再びこのビッグタイトルを掲げることができたことに、喜びも大きかったことだろう。今後も世界の舞台で大いにギャラリーを沸かせてもらいたい。

写真提供:マッチルームスポーツ