小西さみあが念願のプロ入り初タイトルを獲得!
念願のタイトルを獲得した小西さみあ
3月16?17日(土・日)、京都府にある『POOL BLOW』にて、『全日本女子プロツアー第1戦』が開催された。決勝日のフォーマットはナインボールの勝者ブレイク、ランダムセルフラック採用、7ラック先取のシングルイリミネーション。
3位タイ・高木まき子
女子プロツアー開幕戦を制したのはプロ入り初優勝を飾った小西さみあだった。小西は初戦のベスト16で
後藤田佳奈を7?5で破ると、ベスト8では大先輩である梶谷景美を7?3で下した。準決勝はベテランの
高木まき子。序盤は3?3と拮抗したゲームだった。
第7ラックのブレイク直後、高木のセーフティが決まり小西がファウルを犯すと、高木が取り切るかと思われた。しかし、5番を痛恨のシュートミス。小西がそのラックを取ると、勢いに乗り一気に6-3と王手をかける。高木も粘りを見せ、1ラックを取り返すが反撃もここまで。7?4で小西が決勝に進出した。
3位タイ・青木知枝
もう一方の山から勝ち上がってきたのは、2年ぶりの優勝を狙う和泉早衣子だった。和泉はベスト16で夕川景子を7?5、ベスト8ではベスト16戦で
第11ラックは青木が1番から順調に入れていき、マスワリかと思われた。しかし、5番から6番へのポジションミスにより6番が隠れてしまう。何とか空クッションから当ててファウルは防いだが、和泉にターンが移ると、残りの球を取り切り6?5。第12ラックは和泉がセーフティや攻めのショットで難球を次々に乗り越え、7?5で決勝へと駒を進めた。
準優勝・和泉早衣子
決勝は和泉VS小西。互いに譲らず試合はヒルヒルに突入。最終ラックは和泉が取り切るかと思われたが、5番へのポジションミスにより7番に隠れてしまう。何とか5番に当てて次に繋げたいところだったが、7番に当たりファウル。フリーボールによって残りの球を取り切り、小西が念願のタイトルを勝ち取った。
写真左から3位タイ・青木知枝、準優勝・和泉早衣子、優勝・小西さみあ、3位タイ・高木まき子
今大会の決勝トーナメントは昨年のランキングトップ5(河原、栗林美幸、平口、梶谷、夕川)の内、今大会不参加の栗林を除く4選手が、ベスト16・8で揃って姿を消すという波乱の展開からスタートした。トップ5の選手以外が国内の公式戦を優勝したのは2017年10月8日(日)『第31回北陸オープン』の青木知枝以来だった。
次なる女子プロの公式戦は、4月20?21日(土・日)、北海道で行われる新トーナメント『第1回 CPBA クイーンズオープン』となっている。
写真提供:On the hill!