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過去のニュース(2018年)

2018.05.29 トーナメント

神箸渓心が盤石の連覇

第17回全日本スヌーカー選手権

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神箸渓心は昨年の全日本選手権から数えて、国内2大タイトル戦3連勝


国内スヌーカーの2大タイトル戦の一つ、『第17回全日本スヌーカー選手権』の準決勝、決勝が5月27日(日)、東京・池袋の『ビリヤード・ロサ』を会場に開催され、昨年覇者の神箸渓心が、決勝戦で父親でもあり、JPBA所属のプロプレイヤーでもある神箸久貴をフレームカウント4-1で下して連覇を達成した。

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会場となった『ビリヤード・ロサ』


ディフェンディングチャンピオンとして前日のベスト16からの戦いに臨んだ神箸(渓)は、自身「苦しい場面もありましたが、まあまあ合格点でした」と順調に2戦に勝って準決勝に進出。27日は遠藤厚との対戦からスタートした。

ベストオブ5(3フレーム先取)の戦いは、まず神箸(渓)が85-25で先制すると、続くフレームも取って2-0。この日は2フレームごとのセッション制がフォーマットとなっていたため、ここで一旦試合はブレイクとなり、準決勝第2試合の神橋(久)vs列漢業の2フレームがスタート。神箸(渓)が見守る中、神箸(久)も列を相手に堅実なプレーで2フレームを連取して、昨年のジャパンオープンに続く、決勝での父子対決に近づいた。

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3位タイ・遠藤厚


ここを取れば神箸(渓)の勝利となる準決勝第1試合の第3フレーム。序盤の神箸(渓)のミスをついた遠藤が渾身の45点ブレイクで1フレームを取り返し、ギャラリーから大きな拍手を受ける。しかし、昨年大会からさらにプレーの精度、メンタル面で成長を遂げた神箸(渓)は動じることなく次フレームを取って決勝進出。続く第2試合の第3フレームで、神箸(久)が列を抑え、決勝は大方の予想通りとなる父子対決となった。

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3位タイ・列漢業


ベストオブ7(4フレーム先取)となった決勝戦。昨年のジャパンオープン決勝では、集中しきれていないメンタルのブレを突かれて神箸(久)に3フレームを連取され、そこからの大逆転勝利だった神箸(渓)。この試合では、「かなり落ち着いて戦うことができました」と語った通り、序盤から地力をしっかりと発揮して、第1フレームでは68点のブレイクで74-11、第2フレームも59-43で取って2-0とする。

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準優勝・神箸久貴


インターバルを挟んで迎えた第3フレーム。ここで神箸(久)が、競り合いを経て神箸(渓)のリードで進んだ終盤のカラーボールで素晴らしいクリアランスを見せ、逆転で1フレームを取り返す。父・久貴は、渓心と遠藤との準決勝について「第3フレームは反省点ですね。ショートゲームで世界が相手なら簡単にあそこからやれらます。相手にフレームを渡さず勝ち切らないといけない場面でした」と世界を見据えた厳しいコメントを残したが、ここでは自らのプレーで息子に勝負の厳しさを示す形となった。

神箸(渓)がこれに応えたのが第4、第5フレーム。「ミスはありましたが、悪い流れに引きずられることなく、気持ちをしっかり持って戦えました」と、ここから神箸(久)にフレームを渡すことなく4-1でフィニッシュ。昨年の全日本選手権初制覇から数えて、2大タイトル戦3連勝を達成した。

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心身ともに成長を続ける神箸渓心。次なる目標はU18世界選手権優勝だ


「昨年の優勝に比べて成長した自分は感じられました。全体的に言えば良い戦いはできたと思います。でも、世界で戦って勝っていくためには反省点も多かったと思います。次は7月のU18世界選手権が大きな目標です。ノルマはベスト8、もちろん優勝を目指して戦ってきます」

神箸渓心、17歳。国内では最強プレイヤーと呼ぶに相応しい実績を積み重ねながら成長を続けている。そして今大会で見せたパフォーマンスが示すように、技術的にも精神的にも、本格的に世界へ羽ばたく準備は着々と進んでいる。

写真協力/JSA