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過去のニュース(2016年)

2016.12.26 トピックス

競技ビリヤード、生涯スポーツとしての広がり

2016年のアマチュアポケットビリヤード

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トップアマがハイレベルな戦いを繰り広げるタイトル戦はもちろん、ジュニアからシニアまでが楽しくビリヤードに接するイベントに至るまで、2016年は、競技スポーツとして、また生涯スポーツとして、アマチュアプレイヤー達がビリヤードを楽しむ様々なシチュエーションが形となり、広がりを見せた年だったと言えるだろう。

まず『公益社団法人日本ビリヤード協会』(NBA)、そして『日本アマチュアポケットビリヤード連盟』(JAPA)が主催して開催されたアマチュア公式戦では、今年も国内のトップアマから上を目指すBクラスプレイヤーまでが、それぞれの目標を胸に仲間やライバル達とキューを交えた。

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その中にあって、現在国内アマチュアポケットビリヤード界の全国タイトルと呼ばれるのは、『球聖戦』『女流球聖戦』『全日本アマチュアナインボール選手権大会(アマナイン)』『名人戦』『JAPAマスターズ』『全日本アマチュアビリヤード都道府県選手権大会(国体記念大会)』『全日本アマチュアポケットビリヤード選手権大会(アマローテ)』。今年もこれらの大会では様々なドラマが生まれた。

タイトル戦として2016年の先陣を切ったのは4月に開催された『第8期女流球聖戦』。第7期まで4年在位していた佐原弘子に挑んだ平口結貴が、2014年の雪辱を果たし史上最年少で女流球聖位を奪取。その後平口は6月のプロテストを経てJPBA入り、そのデビュー戦で優勝を果たすなど大きな話題を呼んだ。

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平口結貴が史上最年少で女流球聖位に

5月には『第25期球聖戦』、『アマナイン』が開催。球聖戦では広島の大坪和史が盤石の強さを見せて防衛を果たし、A級、女子級、B級の3カテゴリーで行われたアマナインでは、神奈川の小川徳郎がA級を制してまた一つ全国タイトルをその手にした。現名人位でもある小川は、さらに9月の名人戦で、高知の溝渕一洋を退けて初防衛も果たしている。

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名人位防衛を果たした小川徳郎


なお、全国タイトル戦ではないが、国内のアマチュアプレイヤーが大きな目標とする団体戦『第52回全日本都道府県対抗ポケットビリヤード選手権大会』では、埼玉Aチームが山口チームを下して、悲願の初優勝を達成した。

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初優勝を遂げた埼玉Aチーム。写真左から喜島安広、寺田健次、高橋政章、建川雄司、青柳高士


2016年の後半には、JAPAマスターズ、国体記念大会、アマローテが開催。その中で最も輝きを見せたのが愛知の島田隆嗣であった。島田は10月に愛媛県を舞台に行われた国体記念大会で前人未踏の3連覇を達成。さらに地元開催のアマローテでは、小川徳郎とのファイナルを制して初優勝を遂げるなど、2016年アマチュアMVPと言えるほどの素晴らしいパフォーマンスを見せた。

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島田は今年2月の京都オープンでも優勝を果たしている


こうした全国タイトル戦だけでなく、3月の『第16回全日本学校対抗ナインボール選手権大会』、4月の『第16回全日本ジュニアナインボール選手権大会(JOCジュニアオリンピックカップ) 』、10月の『第3回日本学生ナインボール選手権大会』など、NBAが主催する、ジュニアや学生達によるナンバーワン決定戦も開催。全日本ジュニアでは愛知の田中汰樹が連覇を達成。田中はさらにアジアジュニア選手権で初優勝を飾るなど大きく成長を遂げた。

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田中汰樹は今年、国内外で結果を残した


競技ビリヤードで多くの話題があった一方で、2016年は生涯スポーツとしてのアマチュアポケットビリヤードの広がりへの取り組みも目立つ年であった。まず、ビリヤード界の課題でもあるジュニア層への普及が形となったのは東京・池袋の『ビリヤード・ロサ』が中心となって今年4回に渡って開催された『2016キッズビリヤード』。開催規模はまだまだ小さいものの、親子で楽しくビリヤードに触れることのできる貴重な機会として一つの形となったと言えるだろう。

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計4回の開催で数多くの親子がビリヤードを楽しんだ


さらにビリヤードを気軽に楽しめる場として、『Japanese Poolplayers Association』(JPA)が大都市圏から地方都市へと全国的な広がり見せ、そのJPAと(株)バグースが共同で開催している『企業対抗9ボール』が、回を重ねるごとに認知度を高めて毎回多くの参加者を集めるなど、様々な形でビリヤードをプレーする環境作りが成果を見せた2016年であった。

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企業対抗は今年3回開催。いずれも多くの参加者を集めた


競技の世界も、老若男女の誰もが楽しめる環境も、アマチュアポケットビリヤードの2017年は、さらにこうした動きが活発になることだろう。