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2018.11.16 トーナメント

【第51回全日本 Vol.7】男子トップランカーNo.3羅立文

RANKING #3 羅立文

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シーズンもいよいよクライマックスとなり、選手達にとってはなんとしても取りたいタイトルが間近に迫ってきた。『第51回全日本選手権大会「寛仁親王牌」』日本で唯一のSG1クラスの大会に分類されており、国内のみならず海外からもワールドクラスの選手が多数参戦してくる日本最大の大会だ。そこで今回、「全日本」で活躍が期待される国内でランキングトップ5に入っている選手達を紹介していきたい。

3位は2070ptで羅立文。台湾出身の同選手は'09年からJPBA所属として本格的に活動を始めると、翌年にJPBAランキング1位を獲得。'15年?'17年にはアジア選手権3連覇という偉業を成し遂げた。数多くの試合でコンスタントに上位の成績を収めており、その安定感とショットの正確さから精密機械という異名を持っている。

関東オープン決勝では西嶋大策につけ入る隙を与えず完勝


今季の成績は『関東オープン』優勝、『全日本14ー1選手権』『東日本グランプリ第4・6戦』準優勝、『関西オープン』『東海グランプリ』『東日本グランプリ第1戦』3位タイ。

羅は今年国内では優勝こそ1回ではあるが、準優勝3回、3位タイも3回と相変わらず多くの表彰式にその姿がある。そのためランキングでも大崩れすることはなく、昨年は3位となってしまったが'12年?'16年は5年連続で2位と底知れぬ安定感を発揮し続けている。

これまでの『全日本選手権』は'15年の5位タイが自身最高位。その年は日本人選手がベスト16で姿を消し、'05年以来、10年ぶりの選手権のタイトル奪還とはならなかった。その中でJPBA勢最後の砦として期待を集めたのが羅であった。

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ベスト16戦では劉海濤に逆転勝利


羅はこの年、ベスト32で羅にとって大先輩である台湾のレジェンド趙豊邦を11?7で破ると、ベスト16は中国の劉海濤。こちらも世界で活躍する選手が相手であったが、羅もアジアチャンピオン(アジア選手権連覇)として引き下がる訳にはいかなかった。劉が先に勝利まであと1ラックとなったが粘る羅がヒルヒルにまで追い上げる展開に。結果は羅が逆転勝利を飾り、準々決勝に駒を進めた。ベスト4進出を懸けた相手はヨハン・チュア(フィリピン)だった。残念ながらここで敗れてしまいJPBA勢の優勝は無くなってしまったが、自身初となる5位タイという結果で幕を閉じた。

正確且つ力強いショットを武器に名勝負を繰り広げる羅のプレーは大舞台でこそその真価を発揮するだろう。JPBA勢の「全日本」奪還を願い、当日はナイスプレーに心からの拍手と大きな声援を選手達に送って頂きたい。