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2017.06.27 トピックス

【JO特集 Vol.9】Play back 2008

ロボコップの驚異と福家のJO連覇達成


2008年の第21回大会男子ナインボール決勝で、ギャラリーはとんでもない光景を目にすることになった。エフレン・レイズフランシスコ・ブスタマンテの次代を担うと目されていたフィリピンのデニス・オルコロがバンキングから7連続マスワリ。相手となった青木亮二を椅子に縛り付けたままの一人旅を続けたのだった。

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全てが完璧なナインボールを見せたオルコロ


今回の映像はその7連発が途切れた瞬間と、青木が渾身のランアウトで1点を返した第8ラック。試合はその後、青木が何とかもう1ポイント返したが結局9-2でオルコロが勝利。この大会でのオルコロはベスト8と準決勝のポイント18の内、14ラックをマスワリで奪い、決勝でも7発という驚異のマスワリ率を叩き出した。

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ガッツ溢れるプレーを見せた青木はギャラリーからも大きな声援を受けた


ベスト16では栗林達に1-5と走られながら粘り強く逆転し、ベスト8では神箸久貴に5-8と土俵際まで詰め寄られながら最後の最後でうっちゃる勝負強さを見せて勝ち上がってきた青木であったが、さすがにこの時のオルコロに追い付くことはできなかった。

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女子決勝は梶谷景美vs福家美幸


女子では前年にJO初優勝を遂げた福家美幸(栗林美幸)が見事に連覇を達成した。女王・梶谷景美に堂々たる戦いぶりで挑み勝利した福家は、JO以降もツアー4勝。2008年シーズンは計6勝を挙げて、自身初の年間ランキング1位を獲得したのだった。

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そして、福家の春再び


ちなみに福家は準決勝で前年決勝の再現となる河原千尋と対戦。結果は8-6で福家が競り勝ったが、河原の力がまた一段階アップしたことを感じさせる好ゲームを演じている。河原がプロ入りした2005年以降、2008年までの対戦成績は福家の5勝3敗。2人のライバル関係はその後も高いレベルで続いていく。