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過去のニュース(2016年)

2016.09.26 トーナメント

GPE6で持永隼史が12年振りアマ優勝!

東日本グランプリ第6戦@ビリヤード・ロサ

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左から3位タイ・小笠原晋吾、優勝・持永隼史、準優勝・羅立文、3位タイ・矢野裕一


9月25日(日)に開催された『東日本グランプリ第6戦』は驚きの結末となっていった。開催会場は東京・池袋の『ビリヤード・ロサ』。ナインボールのナインボール・オン・フットルール、9ゲーム先取(ベスト4以降8ゲーム先取)、交互ブレイクにて行われた。

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第6戦会場は『ビリヤード・ロサ』(東京・池袋)


大会前から注目されてた東日本グランプリの年間を争う面々は第5戦終了時点で1位の土方隼斗が決勝日へと進み、2位の早瀬優治、3位の鈴木清司が関東予選で敗れるという結果になる。決勝日の成績次第では年間MVPが確定するところだったが、土方はベスト16で塙圭介に敗れ、2位との差を広げるもMVPの確定は次戦へ持ち越しとなっている。

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矢野、今年初の決勝日進出で3位タイへ


東GPランキング上位が姿を消したベスト8の時点で今年優勝を経験しているのは前戦優勝者の青木亮二のみ。その中で「やはり」という形で力を見せたのがアジアチャンピオンの羅立文。ベスト8で照屋勝司に先行を許す形から見事な逆転勝利を収め、ベスト4では矢野裕一を相手にやはり逆転勝ちして決勝戦まで駒を進めた。

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2戦連続決勝日進出でベスト4入りを果たした小笠原


もう一方の山はトップアマ2名のプロを破る大活躍で「まさか」の展開となっていく。まず、前戦から2戦連続で決勝日進出を果たした小笠原晋吾アマがベスト16から松村浩道、青木と撃破。そして『名人位』をはじめとするアマチュアタイトルを多数獲得してきた持永隼史アマが虻川修高野智央を連破して準決勝へと駒を進め、準決勝はアマチュア対決となった。そしてこれを8-6で制した持永が初のファイナル進出を果たす。

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羅、ブレイクが決まらないながらもやはり地力は際立っていた


挑むトップアマと迎え撃つアジアチャンプ、という構図の決勝戦となったが試合の展開は予想だにしないものとなっていく。1日を通じてブレイクの上手さが光る持永に対してブレイクが決まらないながらも総合力で勝ち上がってきた羅、という2人だったがそのブレイクの差が試合展開に大きく影響を及ぼした。

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決勝戦は持永が一気に駆け抜けた


序盤からブレイクが決まり、さらに攻め気を全面に出す持永が序盤から一気に先行していく。一方の羅はやはりブレイクの不調がそのまま失点に結びつく展開で、さらにリードを広げられていった。そして持永自身のスピーディなプレーも相まって、試合はあっという間に8-0まで至る結果に。アマチュア選手の東日本グランプリでの優勝はアマ時代の早瀬以来、12年振り。まさに歴史を塗り替える一戦となった。

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持永が勤務する『ミスタースポーツマン学芸大学店』の常連客と


「こういうオープン戦などは僕が絶対に勝ち越せない相手ばかりの中で戦うトーナメントですからアマチュアタイトル戦とはやはり違う心境です。決勝戦も7-0になっても『こんなのセーフティリードじゃない』と思いながら撞いていました。そして一瞬でも早く倒さないといけないんだ、と。内容はともあれ、優勝はとにかく嬉しいです!」(持永)

本人は謙遜するがプレーレベルにおいてはプロ達の中にあっても決して見劣りしないのは間違いない。現状においては持永にプロ入りの意志がないとのことだが、同じアマチュア選手はもちろんのこと、プロ達にとっても刺激ある1戦となったのではないだろうか。

さて、今年の東日本グランプリの最終戦となる第7戦は10月30日(日)に東京都港区の『バグース六本木店』での開催となる。当然、年間MVPも確定するだけにその争いも含めて要注目だ。

【東日本グランプリランキングトップ5(第6戦終了時点)】
1位:土方隼斗 860pt
2位:早瀬優治 780pt
3位:羅立文 720pt
4位:鈴木清司 680pt
5位:高野智央 660pt
5位:高橋邦彦 660pt

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