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2016.09.17 アイテム

ビリヤード関連新商品とそれにまつわる世界

C&F Oliveの新開発製品『ラックシートケース』

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新製品『ラックシートケース』


ラックシートを筆頭に、ビリヤードで使用する数々の製品の開発・製造を行っている『C&F Olive』から、ラックシートの持ち歩きなどに便利な『ラックシートケース』が新たに開発された。同製品は、10月上旬よりビリヤード用品の販売を行っている『ニューアート』から発売される予定(価格未定)。

ラックシートとは、ビリヤードのナインボールやテンボールなど、各種ゲームを始める時にラックを組む際に使用するもの。写真のようなポリエステルフィルムでできた薄いシートに、緻密に計算された穴が空けられており、ボールをその上に置いて並べるだけで、簡単にラックを組むことができるという優れものなのだ。

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これがラックシート


それでいてボール同士の密着度が、ビリヤードテーブルの傍によくある木製またはプラスチック製のトライアングルラックよりも高まるため、ブレイクショット時のボールの散り方にも安定性を持たせられ、競技志向を持ってビリヤードに励んでいるプレイヤーが好んで利用している。ラックシートは現在、国内外の多くのビリヤード大会で活用されているものだ。

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シートの上にボールを乗せてラックを組む


前述の通り、ラックシートは薄めフィルムでできているため、何らかの事由によって折り目が付いてしまったりすることがある。そうした不幸(ボールの散り方の安定性が損なわれる可能性がある)を避けるためには、このラックシートケースが非常に有用なアイテムとなるだろう。

ビリヤードに触れた機会の少ない人には、「たかだかラックを組むだけで、何をそこまで神経質に」と思うかもしれないが、ブレイクショットにおけるラックは非常に繊細かつ、時には勝敗を左右しかねないほど重要なものなのである。

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ラックシートをこのように丸めて収納


写真のようにラックシートケースには、各種ラックシートを筒状に丸めて収納することになる。丸めてしまうことで、反りが気になるという人もいるかもしれないが、開発者・藤田光一氏によれば、長時間入れたままにしていてもラックの精度に問題は来さないとのこと。反りが気になる場合、1度逆巻きにしても良い(これも精度に影響はしないとのこと)。

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ジョイントキャップホルダーとしての役割も果たす


また、ラックシートケースには、側面に4つの穴が空けられており、ジョイントキャップホルダーとしても利用可能。それは簡単に言えば、「こんな便利グッズの機能も付いて、なんと......」ということなのだが、どう便利なのかを改めて。

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先端部分に着脱させて使用するのがジョイントキャップ


個人使用のキュー、いわゆるマイキューと呼ばれるもののほとんどは、ネジでの接合による2分割構造になっており、そのオス・メスネジのカバーとして存在するのがジョイントキャップだ。これをなくしてしまったり、気付かないうちにどこかに転がってしまって困るようなことがあるため、ジョイントキャップホルダーなる便利グッズが存在している。そして、今回取り上げているラックシートケースには、そうした活用法ができるということなのだ。

ほかにも、ラックシートケースの長辺には全長23cmのスケールが印刷されており、試合の最初に行うブレイクショットの権利を争うためのバンキングで、目視での優劣の判断が難しい場合などに活用することができる。

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バンキングとは、これのことです


「そして、バンキングとは......」と行きたいところだが、その辺はリンク先の用語解説にてご確認を。