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過去のニュース(2016年)

2016.03.23 トーナメント

今年は慶應が紫紺の優勝旗を手に!

第16回全日本学校対抗ナインボール選手権大会

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本大会は今年で16回目を迎えた


甲子園で春のセンバツが開幕した3月20日(日)、東京・池袋の『ビリヤード・ロサ』にて『第16回全日本学校対抗ナインボール選手権大会』が開催された。今年は地区予選を突破した北海道から沖縄までの17校20チームが参加した。

チームは各校の代表選手2名によって組まれる。大会は5チーム×4組のリーグ戦を行うところから始まり、その各組上位2名が決勝トーナメントに進出するというフォーマットにて行われた。また、試合は対戦チームの先鋒同士、大将同士が4ゲーム先取のナインボールにて対戦し、それぞれの勝敗および獲得ゲーム数によって争う。

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東京・池袋『ビリヤード・ロサ』に多くの学生達が集う


実力者揃いの今大会、リーグ戦から熱い試合が幾つも繰り広げられた。その中で決勝トーナメントへと駒を進めた学校は以下。

1組1位/同志社大学(島田洋行・渋谷拓也)
1組2位/東京大学(加藤拓・永久保光祐)
2組1位/山形大学A(小林美夏・宍戸隆之)
2組2位/慶應義塾大学(吉田俊哉・鈴木謙吾)
3組1位/九州歯科大学(逸見祐太・島義人)
3組2位/和歌山大学(丸岡史哉・関長一郎)
4組1位/東京理科大学(難波宏晃・小笠原一真)
4組2位/山形大学B(高瀬政彦・志田春介)

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山形大学はAチーム(小林美夏・宍戸隆之/右)・Bチーム(高瀬政彦・志田春介/左)とも強く、2位と3位の躍進


昨年の全日本選手権校である東京大学も見事に通過するなど、混戦の末に実力者達が揃う結果となった。山形大学はなんと決勝トーナメントに2チームを輩出。Bチームは金沢大学(村知浩平・立野翔大)とのプレーオフ(各校代表選手1名による2ゲーム先取マッチ)を制しての決勝トーナメント進出だ。

緊迫した接戦の連続の中、ファイナルまで勝ち上がったのは2013年、2014年に連覇を果たしている慶応義塾大学。そしてもう1校は準決勝の山形大学対決を制した山形大学A。両校は昨年も同メンバーで決勝トーナメント進出を果たしている(慶應5位タイ、山形3位タイ)。

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2年ぶり3度目の選手権校となった慶応義塾大学(吉田俊哉・鈴木謙吾/左から)


決勝戦はまず鈴木vs宍戸の大将戦の決着が先に。両者はともに学生界の中ではトップクラスであろう実力を持つ2人だ。学生とは思えぬ落ち着いた、そして精度の高いプレーでスピーディな展開の試合となる。スコアが3-3のヒルヒルとなり、最後は鈴木がコンビネーションショットでゲームボールを沈めた。

そして、残された先鋒戦に会場の注目が集まり、より緊張感のある空気が流れた。試合は吉田が3-2として先にリーチをかける。小林はなんとか逆転し、プレーオフへと持ち込みたいところだったが惜しくも及ばず、そのまま吉田が逃げ切った。

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学生達の大会へ懸ける想いの強さが伝わってくる一枚(優勝決定直後の瞬間)


これにて、慶応義塾大学が2年振り3度目(歴代最多)の選手権校となった。ファイナリストの4名はいずれも来年に向けて、既に出場の意欲を示している。その他の大学も悔しさを滲つつ、闘志を燃やしている様子だった。

しかしながら、テーブルを離れれば同年代のビリヤード仲間として北から南までの爽やかな交流を持っていたのも印象的。高校野球同様、紫紺の優勝旗を巡る戦いは熱く燃え、爽やかに繰り広げられたのであった。

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