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第15回スヌーカージャパンオープン/アダムジャパンカップ

トップ4の選手と大会協賛企業関係者

12日(土)、13日(日)の2日間で、『第15回スヌーカージャパンオープン/アダムジャパンカップ』が開催され、タイから参戦したニティワット・カンジャナスリ(タイ/以下、ナット=通称)が、世界レベルの実力を披露して優勝を収めるとともに、駆け付けた観衆を魅了した。

まず、12日の決勝ラウンド・グループステージは、既報の通り東京・神奈川・埼玉の3会場に分かれての実施となり、各4名総当たりのリーグ戦を戦った。勝ち＝3点、ドロー＝1点、負け＝0点という勝ち点によって、順位が決められ、各組の首位のみが翌日の決勝トーナメント・セミファイナルへ進むというフォーマット。

優勝のニティワット・カンジャナスリ(タイ/通称＝ナット)

Group1とGroup2のフルーク会場では、今大会優勝候補と目されていたナットと桑田哲也の2人がともに2勝1分で首位に立ち、翌日の決勝トーナメント進出を決める。Group1で2位になった松村(5位タイ)は、今大会で唯一「ナットに負けなかった選手」になった。

準優勝は日本のエース・桑田哲也

Group3のビリヤード・ロサ会場では、初戦をそれぞれが勝ち点1を分け合うという混戦となったが、グループ第2戦で突破有力と目される2人、福田豊と神箸渓心が激突し、ここを制した福田が最終的に2勝1分けで首位となった。Group4のグリーンルーム会場では、スヌーカーとポケットのマルチプレイヤー・長谷修次が栗本高雄を押さえて2日目に残る。

3位タイ・福田豊

準決勝(ベストオブ5=3ゲーム先取)と決勝(ベストオブ9=5ゲーム先取)は、試合を1stセッションと2ndセッションの2部に分け、休憩などの間隔を空けて対戦だった。準決勝は「桑田vs福田・1stセッション」→「ナットvs長谷・1stセッション」→「桑田vs福田・2ndセッション」→「ナットvs長谷・2ndセッション」という形。

3位タイ・長谷修次

緒戦・第1フレームで桑田がいきなり30点を出せば、続くターンで福田がハーフセンチュリーをかすめる49点を返し、さらに桑田が31点のブレイクを見舞うというハイテンポ(73-56)で決着。続けざまに桑田が第2フレームも連取(71-8)し、最初のセッションを終えた。

大会出場者から一般利用客まで、観戦者数は多かった

そして、ここからナットvs長谷の1stセッションに移る。タイ有数の実力者を前に、長谷が47点のブレイクを皮切りにスコアを重ねていき最初のフレームをものにする。しかし、第2フレームは抜きつ抜かれつの末にナットが抜け出し、72-41でナットがフレームを奪って試合を折り返した。

そして再び、桑田vs福田に戻る。間隔を空けたことで試合の流れに変化があるかと思われたが、2ndセッションに入っても福田の得点はさほど伸びず、桑田が53-21でホワイトウォッシュ(3-0)で決勝へ駒を進めることに。ナットvs長谷は、タイの刺客が本調子を取り戻し、62点のブレイクで勝利にリーチをかける(76-4)と、第4フレームでも長谷の逆襲を抑え込み、58-35で勝ち上がりを決めた。

「師匠の福田さんに3-0で勝てたのは自分の中でスゴく大きい」(桑田)

迎えた決勝は、現在、タイで練習やプライベートなどもともにするナットと桑田による"タイ対決"。第1フレームを50-18でナットが手にすると、続く第2フレームは圧巻の出来。50点と31点のブレイクを叩き出し、桑田に得点を許さずに決着(90-0)。

第3フレームで、桑田が日本のエースの意地を見せ、61点のブレイクとともに1フレームを奪い返すも、ナットの勢いは止まらず。その後も正確なキューボールコントロールと抜群のポット力により点数を重ねるとともに、巧妙にファウル＆ミスも奪い、3フレームを連取。フレームカウント5-1とした。

またの参戦をお待ちしています

今回は招待選手として参加したナット。日本のスヌーカープレイヤー達にまざまざと見せ付けたそのパフォーマンスは、確実に彼らの心に火を点した様子。自ら望んで出場してくれたことに感謝しつつ、"次に来た時にはやっつける"並の反発を期待したい。

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