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2014.12.23 その他

第47回全日本選手権名勝負、女子準決勝・河原千尋 vs 劉莎莎

All Japan Championship one of the Best Bout

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今年の選手権名勝負のひとつをご紹介


本日は『第47回全日本選手権大会』より、観客達を熱くさせた名勝負の様子を1つご紹介していこう。そのカードは女子準決勝の劉莎莎(中国)と河原千尋の対戦。2009年に16歳で初のナインボール世界チャンピオンとなり、2013年にチャイナオープン、今年は2度目の女子ナインボール世界選手権制覇と、陳思明韓雨などとともに世界のトップを走る中国女子ビリヤード界のエースの一人。

対する河原は2010年からの5年間で4回の日本ランキング1位(2012年が2位)で、今年も優勝4回で盤石のランキング1位を決めた日本のエース。国内のみに留まらず積極的に海外戦にも参戦しており、今年の世界ランキングは15位。現在は主な練習場所を台湾に移しており、世界獲りに最も近い日本人女子選手だ。世界チャンピオンと日本のトップが激突することになったこの試合。来年以降に河原がいかに世界と戦えるかを占う一戦とも言えるだろう。

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世界チャンピオンと日本ランキング1位の試合となった


フォーマットはナインボール、勝者ブレイク、9ゲーム先取となっている。試合は序盤からまさに一身一体の攻防。長い選手権の最終日といことで疲れもあるのか互いに思わぬミスは出てくるもののその後のリカバリーがいずれも素晴らしく、世界で戦う二人のプレイヤーのハイレベルなゲームだ。

女性プレイヤーのゲームは男子プロと比べてパワーを要するショットの割合が少ない。派手なショットではなく、細やかなポジションで流れるような取り切りを見せてくれる。その軽やかさは観客を決して飽きさせることはないし、技術的に「できないこと」が多くあるビギナー〜中級者のプレイヤーにとっては大いに参考になる取り方だろう。

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世界チャンピオンを相手に河原も決して劣っている様には見えなかった


強烈なキュー切れなどをまったく必要なく取り切るのはビリヤードにおける最も美しいランアウトの1つなのではないだろうか。よく言うところで「球なり」に取り切っていく、基本ともなるところである。もちろん、彼女達ほどの世界レベルの試合ともなると目の覚めるようなショットをいくつも見せてくれる。両者ともにブレイクも非常に強烈で、それを生み出す美しいフォームも必見だ。

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流れるような取り切りを見せた劉


さて試合はというと後半に入ると徐々に劉が先行していった。河原もなんとか返して食らい付くも7-8で劉がリーチをかけていた第16ゲーム、河原のブレイクの配置もアンラッキーでセーフティ合戦の末に河原のジャンプショットが惜しくも外れたとことで万事休す。お手本の様な取りきりで劉が試合を制した。

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惜しくも敗れたが、2015年も変わらず世界を見据える河原千尋に期待大


試合全体を通してお互いにブレイク後の配置が良くならない流れがあり、ブレイクが大きな武器の1つである河原にとってはイヤな展開となったが最後まで続いた激しい攻防は、河原と世界との差はまったくないということを証明するゲームとなったのではないだろうか。

この試合はビリヤードネットTV『CBNT』にて配信中。その他のゲームも要チェックだ。

最新配信カード

男子決勝・大井直幸 vs レイモンド・ファロン(フィリピン)/解説・内垣建一プロ
女子決勝・呉芷婷(台湾) vs 劉莎莎(中国)/解説・西尾祐プロ
女子準決勝・河原千尋 vs 劉莎莎(中国)
男子準決勝・大井直幸 vs 張玉龍(台湾)
女子決勝・野内麻聖美 vs 曽根恭子(※北陸オープン)

CBNT2014年配信予定カード

12月25日(木) 男子ベスト16・杉原匡 vs ヨハン・チュア(フィリピン)