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過去のニュース(2013年)

2013.04.21 トーナメント

北の大地でサムライが踊る!

北海道オープンは竹中寛が優勝

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北海道オープン優勝の竹中寛


『第25回北海道オープン』が先ほど閉幕して、竹中寛が北海道オープン初優勝を飾った。ファイナルは『竹中流』を存分に炸裂させて、テーブルの四方を囲んだ大勢のギャラリーを沸かせた。初めて竹中の試合を観戦したというギャラリーの1人に感想を聞くと、「ものすごいイケイケで面白いですね」と竹中の独特のスタイルに感心しきりの様子だった。

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左からトップアマ・長谷川俊介選手、3位タイ・赤狩山幸男、優勝・竹中、準優勝・水下広之、3位タイ・川端聡


この日一日のトーナメントの流れを大まかに記すと、まず1回戦(ベスト32)で昨年の本大会で決勝を戦った大井直幸栗林達の2人が、田中雅明嶋野聖大にそれぞれ敗れて姿を消した。だが多くの上位陣は順当に勝ち上がり、ベスト8の組み合わせは枠順に竹中vs原口俊行赤狩山幸男vs香川貴俊羅立文vs水下広之川端聡vs福本宇太郎となった。

そして竹中と赤狩山、水下と川端が準決勝を戦うことに。スイッチが入った竹中は世界でも類を見ないタイプ。それに翻弄された訳ではないだろうが、赤狩山のペースとならず、赤狩山は昨年と同じ3位タイフィニッシュとなった。一方の水下と川端は交代ブレイクの華ともいえるマスワリの応酬を披露する。しかしラストで川端にミスが出て、水下がトライした4-9コンビを決め決勝進出を果たした。

こうして迎えたタイプがまったく異なる水下と竹中のファイナル。竹中は終始「楽しくて仕方がない」という雰囲気。一方の水下は序盤に生じた僅かなズレが得点差となってしまい、中盤から本来の安定感を見せるも及ばず。とにかく猛スピードで入れて入れて入れ倒した竹中。上がり際の豪快なシュートミスも含めて『サムライショー』を北海道のファンの目に焼き付けた。このショーの様子はCBNTで配信予定なので、どうぞお見逃しなく。

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決勝のバンキング


しかしビリヤードが上手だということ以外にほとんど共通点のない2人のファイナリスト。余談になるが、「もしかして」と思い、血液型を調べてみると、竹中がA型、水下がO型という意外な結果に。優勝インタビューで「去年の北陸オープンで優勝して『行くぞ!』と思っていたら関西オープンでは予選落ち。でも今日は皆さんの拍手で勝たせてもらいました」と締めた竹中。最高の笑顔を咲かせた。

惜しくも敗れた水下も2ヶ月後に日本代表として出場する『アジアインドア・マーシャルアーツゲームズ』に向けて一層の気持ちが入ったに違いないだろう。何より今日の各回転で見せた水下のショットの精度の高さは、その準備が着々と進んでいることを窺わせていた。

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来年の北海道オープンが早くも待ち遠しい!!


そして、このように記憶に残る大会となったのは、準備や運営に尽力された北海道のビリヤード関係者の情熱の賜物。すべての出場者と関係者に感謝の気持ちを込めて。ありがとうサムライ、ありがとう北海道。また来年!
Akira TAKATA