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2012.10.26 トーナメント

いざ迎え撃てニッポン!

秋の祭典、第26回北陸オープンは明日開幕

ビリヤードファンにとって秋の風物詩ともいえる『北陸オープン』が、明日から石川県白山市の『グランドホテル松任』特設会場(男子予選は県内各店舗を使用)において開催される。さっそく今大会の見どころを過去の大会データとともに紹介してみよう。

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昨年の第25回大会より。『グランドホテル松任』特設会場が今年も戦いのメインステージとなる


まず男子は過去5年で優勝者は2人しか出ておらず、これは大きなトーナメントとしては異例な状況。大井直幸が'07、'10、'11年に連覇を含む3勝を挙げ、柯秉逸(台湾)が'08、'09年に大会2連覇を果たしている。

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今年、大会3連覇に挑む大井直幸


そこから歴代王者を更にさかのぼるとR・ガレゴ、R・ルアット(ともにフィリピン)。そして高橋邦彦が2連覇で、その前('02年)は利川章雲が勝っている。これが直近10年間の北陸オープン覇者の顔ぶれで、大会のステータスの高さを窺わせる豪華な面々だ。

今年はフィリピンから5人、台湾から2人の刺客が訪れる。この中には世界ナンバーワン・ハードブレイカーとして知られるジェフリー・デルーナの名も含まれていて興味深い。一方、既報の通り内垣建一、赤狩山幸男吉岡正登の3名が『USオープン』参戦のため不在で、日本勢として貴重な戦力を欠く状況であることは否めない(ただし前出の柯も同様に不参戦)。

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故郷北陸の地で大会初制覇を狙う栗林達


しかし前人未踏の北陸3連覇を狙う大井や、故郷である北陸の地で2年連続('08-'09)準優勝のリベンジに燃える栗林達らを中心に迎え撃つ日本勢も万全の準備を整えている。タイトルと賞金を廻る熾烈な国際攻防をぜひご覧いただきたい。

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10月現在、女子ランキングトップを走る河原千尋


女子の部は台湾から昨年優勝の周婕妤を含め3人の名手が参戦。過去2年にわたって台湾勢にタイトルを持ち帰られている状況だけに、何としても3年連続となるタイトル流出は避けたいところで、河原千尋('09年優勝)、梶谷景美('07年優勝)の熾烈なランキング首位争いと合わせて注目が集まるところだ。

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河原を100ポイント差で追う、ランキング2位の梶谷景美


しかも今年の女子は予選もすべて特設会場で行われるため、予選日の終了時刻も気になるところだが、それ以上に格式高い華やかなステージは選手たちのモチベーションを上げること間違いなしだろう。

2012シーズンもいよいよ佳境。決戦の舞台も選手もゴージャスに整った。この週末は石川県で繰り広げられるドラマを見逃さないようにしたい。日曜日には現地からツイッター(@CUES_BAB)と当ウェブキューズで写真とともに戦況をお伝えするのでチェックもお忘れなく!