WEB CUE'Sトップ > 過去のニュース(2012年) > 新ナインボール世界王者はアプルトン!!

過去のニュース(2012年)

2012.06.30 トーナメント

新ナインボール世界王者はアプルトン!!

男子ナインボール世界選手権 Semi-Final & Final

wm9_01.jpg

'12年のナインボール世界王者はダレン・アプルトン

29日(金)、カタール・ドーハで開催された『男子ナインボール世界選手権』は、セミファイナルとファイナルが行われ、イギリスのダレン・アプルトンが見事に優勝を果たした。大井直幸はベスト4で優勝したアプルトンに7-11で敗れている。

wm9_04.jpg

大井直幸の挑戦はベスト4で終了となった

セミファイナルは、テレビテーブルでの対戦となった大井。序盤の展開は4-4とイーブンだったが、アプルトンがその後も得点を重ねるべくショットを成功させて行くのに対し、大井は難敵を退けてきた連日のパフォーマンス通りのゲーム運びができず、5-9とリードを広げられてしまう。

結局、この試合では大井の得意とする中盤以降の猛烈な追い上げも見ることができず、また、アプルトンがその機会を与えず、試合は7-11でアプルトンが勝利した。

同時に行われていたもう1カード、ラルフ・スーケー(ドイツ) vs 李赫文(リー・ヒーウェン/中国)は、李赫文が8-2と大きくスーケーを突き放す。途中、スーケーが8-6と盛り返したが、その反撃もそこまでで終わり、11-6で李赫文がファイナルへの切符を手にした。

wm9_02.jpg

李赫文、脅威の粘りで優勝まであと一歩と迫ったが......

13ゲーム先取で行われた決勝は、アプルトンが一方的にゲームカウントを重ねて行き、9-2、11-3と一気に試合を決めてしまうかと思われた。だが、アプルトンが12-6でリーチを迎えた第19ラックから、ゲームの様相が一転。

李赫文が脅威の粘りを見せ、アプルトンのミスなどに乗じて6ゲーム差を徐々に詰めて行く。やがて、試合は誰も予想しなかったヒルヒルに突入してしまう。

ラストの第25ラックはアプルトンのブレイクで開始するが、取り出しの2番ボールを入れることが難しく、それぞれがセーフティーを選択。再びターンが回ってきたアプルトンはこれをジャンプで沈めることに成功。そこからプレッシャーの掛かる中で残りのボールを取り切り、新世界チャンピオンとなった。

wm9_03.jpg

歓喜の雄叫びを上げるアプルトン

'08年にもテンボールで世界の頂点に立ったことがある男が、優勝を決めた瞬間、テーブルに飛び乗り歓喜の雄叫びを上げた。計り知れない重圧から解放され、喜びを爆発させたアプルトンの姿は、ファイナル、そしてこの大会がいかに厳しいものだったのかを如実に物語っていた。