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2012.04.16 トーナメント

喜島安広が村上泰辰を下して2度目の防衛!

第21期球聖戦・球聖位決定戦

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喜島安広

4月15日(日)、埼玉県志木市の『WIND』を会場に、『第21期球聖戦・球聖位決定戦』が開催され、現球聖位の喜島安広(埼玉・SPA)が、前日同会場で行われた『第21期球聖戦挑戦者決定戦』の勝者、村上泰辰(大阪・ORC)をセットカウント5-1で下して、見事に2度目の防衛を果たした。

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会場となったのは埼玉県志木市の『WIND』

球聖位決定戦とは、『日本アマチュアポケットビリヤード連盟』(JAPA)が主催する公式戦の一つで、ナインボールを種目とした個人タイトル戦。球聖位を持つタイトルホルダーと、約2ヶ月に渡る予選を勝ち上がってきたプレイヤーが、その年の球聖位の座をかけて1対1で戦うもので、アマチュアプレイヤーにとって、大きな目標の一つとなっているビッグイベントだ。試合は基本的に球聖位が所属するビリヤード場で行われ、その形式も一発勝負ではなく、5セット先取(1セットは7ラック先取)という長丁場の戦いとなる。今年の挑戦者である村上は、名門である『大阪ローテーションクラブ(ORC)』の主力選手として長らく活躍を続けてきたベテランで、第18期の球聖位でもある。そして、一昨年の第19期球聖戦でこの村上に挑戦者として挑み、球聖位の座を勝ち取ったのが喜島。すなわち、今回の対決は、村上にとっては2年越しのリベンジ戦とも言えるもの。


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挑戦者の村上泰辰

運命の対戦は午前10時にスタート。まず互いに緊張感が漂う第1セットをホームの声援を受けた喜島が7-2で奪うと、続く第2セットでも強力なブレイクショットからトップレベルのシュート力を見せつけながら、第3ラックから第7ラックまでの4連続マスワリを含めてこのセットを一方的に7-0とした。セットカウント喜島の2-0で迎えた第3セットは、村上にもようやくエンジンがかかりだし、3-6から3ラックを連取して6-6のタイに持ち込むが、最終ラックを取ったのは喜島。試合後に「喜島君との勝負は序盤が鍵だと思っていましたが、このセットを取れなかったのが残念でした」と村上が語ったように、このセットが勝負の行方に大きく作用した形となって、30分の休憩を挟んだ第4セットも喜島が7-2として早々に4-0と防衛に王手をかける。劣勢の中でも常に自身のプレーを続ける村上も第5セットを7-4として一矢を報いるが、時間が経過する毎に数も増えてきた応援団からの声援にも後押しされた喜島が、第6セットを7-2としてセットカウント5-1で見事に2期連続の防衛に成功した。「試合の内容は満足という訳ではありませんが、この試合は『勝つ』という結果が全てと思って臨みました。皆さんの応援のお陰で防衛を果たせたことは素直に嬉しいです。今日だけはこの喜びをみんなと分かち合います」。防衛直後、所属するSPA(埼玉県ポケットビリヤード連盟)、『WIND』の仲間達から祝福を受けた喜島は、重圧から解放された笑顔でその喜びを語った。

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喜島は防衛後、応援団とともに喜びを分かち合った