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過去のニュース(2012年)

2012.04.16 トーナメント

村上泰辰が完全アウェイの中で挑戦権獲得!

第21期球聖戦挑戦者決定戦

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村上泰辰

4月14日(土)、埼玉県志木市の『WIND』で『第21期球聖戦挑戦者決定戦』が開催され、西日本代表の村上泰辰(大阪)が東日本代表の鳴海友和(千葉)を下し、球聖戦挑戦者となった。

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応援団と会話する鳴海

会場の『WIND』には、鳴海の応援に駆け付けたギャラリーが多数見受けられる一方、村上の応援には『大阪ローテーションクラブ』(ORC)の関係者が一人という対照的な構図となった。話を聞くと、翌日に地元の大阪で『全日本アマチュアナインボール選手権大阪予選』が開催される関係で、応援に来れる人が少なかったという。村上にとっては、完全アウェイの状況。

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開会式の様子

しかし、試合が始まると、村上はそんなディスアドバンテージを全く感じさせず、第1セットをものにする。第2セットは鳴海が4ラック連続などを絡め5-3とリードするが、リーチをかけるはずの第9ラックでミスを犯して村上に反撃を許す。すると、そこから村上が4ラック連続で取り返し、第2セットも加点。セットカウントは2-0で村上が勝利にリーチ。0-2となった状況の中、鳴海の応援に駆け付けた男性に話を聞いたところ「(鳴海は)過去にもこういう状況から逆転して勝利してきたから、別に安心して見ていられます」と語っていた。やがて、その言葉通りに、鳴海はここから反撃の狼煙を上げる。第3セット序盤の6ラックで5-1とリードし、多少の反撃を許しながらも、結局そのセットを7-4で1セットを取り返す。

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鳴海友和

セットカウント2-1となったところで30分の休憩を挟んだ後に再開された第4セットは、最初の3ラックこそ村上が手中に収めるが、鳴海の勢いに陰りは見られず、4連続を絡めて6-4とリーチに持ち込む。だが、ここから鳴海が決めきれず、ヒルヒルに。第13ラックは村上が1番ボールをスクラッチし、鳴海がそこから取り切ってファイナルセット突入と思われた。しかし、今度は鳴海が4番ボールをスクラッチ。この絶好機を村上が確実にものにし、試合に終止符を打った。

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横断幕と共に勝利を喜ぶ村上

試合を振り返って村上は「私も彼(鳴海)も互いに調子の上がらないまま終わったゲームだったと思う。修正を重ねながらのゲームでした」と話した。また、翌日の球聖位決定戦への意気込みを尋ねると「今日は意識して普段と違う撞き方をしたら、あんまり良いよくなかったから、明日は坦々と普段通りに撞くだけです」と語った。球聖の喜島は2年前に村上の座を奪っていった相手だけに、リベンジの想いも少しはあるはずだが、話す表情からは気負い過ぎたような様子もなく、その時点から「坦々と撞くモード」に入っているような印象を受けた。果たして、村上の再戴冠は現実のものとなるのだろうか。