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過去のニュース(2018年)

2018.10.29 トーナメント

土方隼斗GP2連覇! クイーンズは栗林美幸優勝!

グランプリ@池袋ロサ

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10月28日(日)、東京・池袋の『ビリヤード・ロサ』で「グランプリイースト第7戦」が開催された。プロ13名、アマチュア3名がナインボール、9ラック先取、交互ブレイクでベスト16から競った。

この日、開始から光るプレーを見せていたのは津堅翔塙圭介だった。津堅は初戦で今年4度の優勝を果たしている栗林達と対戦。栗林も良いプレーを見せていたが、エンジン全開でレベルの高いゲームを展開した津堅が9?5で初戦突破、次のベスト8では東北代表の鈴木淳を9?0で完封し準決勝へと駒を進めた。

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津堅翔


塙はベスト16で松田渉を5点に抑えると、ベスト8でアマチュアのジュリアン・セラディラ(東京・Unison)をヒルヒルで下してセミファイナルへ進出した。セラディラは27日(土)のグランプリ予選で青木亮二鈴木清司とプロを連破、本戦初戦でも東條紘典をヒルヒルで破りベスト8に進出しており、存分に実力を発揮していた。塙とのヒルヒル最終ラック、隠れた4番を空クッションから上手く当て、セーフティで返したセラディラだったが、塙はそれを痺れるようなジャンプショットでポケット。会場を大きく沸かせて9番まで取り切り、プロとしての貫禄を見せた。

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グランプリ第5戦でもベスト8入賞を果たしているJ・セラディラ。今回もベストアマ賞獲得


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塙圭介


準決勝からは1ラックダウンして8ラック先取となった。塙は鈴木を完封した津堅と対戦。これまでの2人の対戦成績は全7戦の内、塙が6勝している。津堅が白星を挙げたのは、昨年の関東オープン準決勝で津堅が8?0で完封勝利した時のみだ。この日、好調だった津堅がそのまま決勝へ進むかとも思われたが、それはならず。塙が8?3で試合を制し決勝へ進出した。

決勝で塙と対戦したのは、前回の「GPE6」で優勝している土方隼斗。優勝者シードで出場した土方だったが、初戦からリードされる展開が多く見られた。

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土方隼斗


西尾祐とのベスト8では、一時西尾リードの6?2まで差が開いた。しかし、第9ラックから西尾にミスが目立ち始める。そのミスをしっかりと拾った土方が7ラック捲って9?6で勝利した。続く準決勝で、土方は内垣建一と対戦した。終盤までタイスコアのまま競る展開となり、6?6で迎えた第13ラックで土方がブレイクからランアウト、リーチをかけた。第14ラックの内垣のブレイクは僅かに足らずイリーガルの痛恨のミス。土方が9番まで沈めて決勝へ進出した。

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決勝バンキング


塙と土方のカードとなった決勝戦。中盤までは点を取り合い競る展開が続いた。しかし、そこから塙にミスが出始める。一方の土方は塙のミスを拾いつつ、自身は的確なプレーで点を稼ぎ、最後は8?4で優勝を果たした。土方はこれで「GPE6」の優勝と合わせてGP2連覇を達成した。

今大会では、「ミスの差」が大きく勝敗を左右する様が形となっていたように見受けられた。土方が対戦相手にリードを許しながらも決勝まで勝ち抜いたのは、苦しい展開の中でもシュートミスだけは出さなかったことが大きいように感じられた。自分のプレーに集中し、相手にミスが出ればそれを逃さない、そうやって土方が自分のプレーを貫いた結果が今回の2連覇だろう。

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左から、3位タイ・内垣建一、優勝・土方隼斗、準優勝・塙圭介、3位タイ・津堅翔




この日、会場を同じくして「東日本グランプリクイーンズ」が開催されていた。公式戦ではないが、女子のグランプリとして昨年もGPEと同時開催されていた。今年は栗林美幸梶谷景美曽根恭子土師理恵子府川真理後藤田佳奈野内麻聖美宮坂美香の8名が出場。ナインボール、7ラック先取、交互ブレイクで「GPクイーン」の座を争った。その中で栗林美幸が優勝を果たした。栗林はベスト8から後藤田佳奈、土師理恵子を制し、決勝へ進出。男子グランプリの決勝と同時に開始した決勝でギャラリーが盛り上がる中、梶谷景美を7-2で下し表彰台の頂上に立った。栗林の失点は、対戦した3選手を合わせても5点。安定した強さを見せた。

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栗林美幸


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左から、3位タイ・土師理恵子、優勝・栗林美幸、準優勝・梶谷景美、3位タイ・府川真理