WEB CUE'Sトップ > 過去のニュース(2018年) > エフレン・レイズ ジャパンツアー

過去のニュース(2018年)

2018.09.07 トピックス

エフレン・レイズ ジャパンツアー

皮切りはGOD DRAGON@東京

ビリヤードの神様、エフレン・レイズがついに来日した。台風21号の影響で飛行機の欠航や関西国際空港閉鎖のため、9月4(火)、5日(水)に予定していた関西でのイベントは残念ながら中止となり、ジャパンツアーは9月6日(木)の東京からのスタートとなった。

初日は、赤羽橋にあるPOOL&SPORTS BAR「GOD DRAGON」でのチャレンジマッチ。バーカウンターの奥にビリヤード台が3台のこぢんまりしたお店だ。

ejt18_01.jpg

GOD DRAGONの入り口


ejt18_02.jpg

チャレマの告知チラシの周辺にはカエルの置物がたくさん


チャレンジマッチは19時ジャストから始まった。19時前からすでにレイズをひと目見ようとビリヤードファンが集まり始めていた。チャレンジマッチの先陣を切ったのは、JPAにも参加しているという鈴木謙吾さん(SL9/A級)。セット数は5先、7先、9先から選択できるが、鈴木さんは9先でチャレンジ。

ejt18_03.jpg

レイズのブレイクからスタート


試合が始まると続々と観戦者が詰めかける。出入りはあるものの、常時20人以上が観戦していた。

ejt18_04.jpg

観戦者は常時20名以上


最初のラックは、レイズのブレイクからいきなりのマスワリ。その後、セーフティー合戦あり、鈴木さんの中盤のミスからのレイズ取り切りなどで3ラックで3-0。4ラック目はレイズがサイドを狙った7ボールを外し、そこから鈴木さんが無難に取り切り、ようやく1ラック奪取。

ejt18_05.jpg

最初の挑戦者 鈴木謙吾さん


その後もレイズの「針に糸を通すような」絶妙な出し、空クッションからのポケットインなど、華麗な技を惜しげなく披露する。とにかく撞くのが早くて、カメラのピントが合う頃には撞き終わっているというほど。ある挑戦者のときには、ブレイクで3個イン、残り6個を取り切ってマスワリ完成まで約3分。カップラーメンの待ち時間で終わったラックもあった。挑戦者1人につき、2?3回程度の頻度でサクサクとマスワリを量産していく。

ejt18_06e.jpg


ejt18_06b.jpg

素晴らしい技を次々と披露


ほかの球に蹴られて思いも寄らぬスクラッチをすると、「あちゃー」と言わんばかりの照れ笑いをするレジェンドはなんともチャーミングだった。結局、鈴木さんのチャレンジは9-4でレイズの勝利。

ejt18_07.jpg

挑戦者が取ったラック数を示して笑顔で記念撮影


動画・静止画とも撮影は禁止だが、チャレンジマッチに参加した人は試合後、ツーショット写真の撮影と、キュー以外へのサインという特典が付いてくる。

ejt18_08.jpg

鈴木さんはキューケースにサインをお願い


挑戦を終えた鈴木さんに話を聞いてみた。鈴木さんのビリヤード歴は約8年。 「レイズの球を生で見るのはこれが初めてで感動した。チャレマがあると知ってすぐに9先で予約した。せっかくやるなら、少しでも長く撞きたかったから。試合とは違う変な緊張感があって、頭が回らなくなった。でもすごく楽しかった。」

ejt18_09.jpg

サイン入りキューケースを手に興奮気味の鈴木さん


その後も次々と挑戦者とキューを交えていく、64歳のレジェンド。6人ほどの挑戦を見た中で一番の記録がレイズ7、挑戦者5。さすがにヒルヒルとまではいかなかった。

一番近くで見ていた女性に話を聞くと、10年ほど前からレイズのファンになり、追っかけをしているとのこと。ビリヤードをする友人からyoutubeを見せてもらって虜になったようだ。一度はビリヤードに挑戦してみるも、彼女の中ではレイズのプレーが基準となっているため、即刻諦めたらしい。レイズと話をする仲でもあり、ドリンクも彼女がレイズに手渡していた。

こんな風に、プレーヤーではない人までをも虜にするレジェンド。彼の美技とチャーミングな笑顔が見たい人はぜひ各会場に足を運んでもらいたい。



◆今後の予定
9月8日(土):ビリヤードBRIDGE(岩手県盛岡市)
9月9日(日):BilliardGym PoolWeb(宮城県仙台市)
9月10日(月):POOL SALON 503(※会員限定、東京都港区)
9月11日(火):POOL LOUNGE Imperial(東京都千代田区)
9月12日(水):POOL LABO(神奈川県横浜市)
9月15日(土)?16日(日):東海グランプリ参戦



Yumi KURIMOTO