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過去のニュース(2017年)

2017.12.15 

カルロ・ビアドが初のナインボール世界王者に

男子ナインボール世界選手権@カタール・ドーハ

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念願の世界タイトルを手にしたビアド


カタール・ドーハで開催されていた『男子ナインボール世界選手権』が14日に最終日を迎え、2015年に『ジャパンオープン』を制し、今年はポーランドで開催された『ワールドゲームズ』で金メダルを獲得している、フィリピンのカルロ・ビアドが、同じくフィリピンのロランド・ガルシアを13-5で下して自身初のナインボール世界選手権タイトルを獲得した。

この日は、128名出場のグループラウンド、64名に絞られて戦われたシングルイリミネーションの決勝トーナメントの激戦を勝ち抜いてきた、ビアド、ガルシア、アルバニアのエクレント・カチ、台湾の呉坤霖の4名が登場した。

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準優勝のロランド・ガルシア


準決勝の組み合わせはビアドvs呉、ガルシアvsカチ。2台のテーブルで同時進行された試合はともに序盤は静かな立ち上がりながら、中盤からビアド、ガルシアの2人が抜け出して、ともに11-6のスコアで勝利。決勝は、勝って名実ともに世界のトップとなることを狙う34歳のビアド、ここまでの活躍で世界に名を売った36歳のガルシアのフィリピン対決となった。

ビアド有利かと思われた13ラック先取の決勝は、その予想通りに7-0と飛び出したビアドが、正確かつ繊細なタッチのショットを駆使して、そのままガルシアの反撃を許さず13-5でフィニッシュ。ここまでWPA世界7位だったランキングを大きく上げ、改めて世界に強さを見せ付ける見事な勝利を挙げた。

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ビアドは大会を通じ、全てにおいてハイレベルなパフォーマンスを見せた


3位タイとなった18歳のカチ、22歳の呉を始め、10代から20代前半のプレイヤーの活躍が目立った今回のナインボール世界選手権。日本では今年、アジアジュニア選手権を制した18歳の田中汰樹、さらにトップ女子アマとして全国タイトルも獲得している23歳の小西さみあがJPBA入りし、一足先にプロの世界に飛び込んだ20歳の平口結貴も今年『ジャパンオープン』初制覇を果たしている。

ジュニア時代に競技活動をスタートさせ、しっかりとトレーニングを積み重ねて来た世代が、来年以降のプールシーンをさらに引っ張っていくのか。ビアドのように全てにおいて完成に近付き、絶頂期を迎えつつあるワールドトップスター達が輝きを放つのか。

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2017年のJPBA男女MVPは、ビアドと同じ34歳の大井直幸と5年連続MVPで世界獲りにあと1勝まで迫っている32歳の河原千尋。世界でも日本でも、2018年はさらにハイレベルになるであろう世代間バトルも含め、面白い戦いが見られるに違いない。

Photo Courtesy of Bo Bader and WPA