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過去のニュース(2017年)

2017.05.05 トーナメント

界敦康、3度目の挑戦での初優勝!

第74回全日本スリークッション選手権大会

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界敦康、念願の初制覇達成!


5月4日(木・祝)、東京・成増の『成増アクトホール』では『第74回全日本スリークッション選手権大会』が最終日を迎えた。今大会は界敦康が2年ぶり3度目の全日本選手権ファイナルの舞台に上がり、初の優勝を果たして幕を閉じた。

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決勝は米山聡との対戦に


前日までの予選、ベスト16を勝ち上がった選手達には過去4度の優勝経験がある新井達雄を筆頭に歴代の選手権者が5名、まだその経験がない選手が3名となっている。チャンピオン達が強さを見せるか、それとも新たな王者が生まれるのか。全日本選手権の決勝日にふさわしい、目が離せない試合を繰り広げるであろう最高のメンバーが揃った。

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界は歴代の選手権者を下してファイナルへ


その中で決勝戦まで勝ち上がったのがまず、界。この日ベスト8で鈴木剛、準決勝では一進一退の攻防の末に新井を破った。2012年、2015年に続いて3度目のファイナル進出だ。

もう1名のファイナリストは米山聡。ベスト8で最年少プロの森雄介を破って自身初のベスト4入りを決めると、続く準決勝の甲斐譲二戦では中盤以降に確実に点数を重ねての逆転勝利。初の決勝戦へと駒を進めた。

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米山は自身初のファイナル進出


界vs米山というこのカード、どちらが勝っても初優勝だ。試合は米山がサーブから5点を先制するところからスタート。しかし界も序盤から着実に得点を重ねて追い付き、さらに9キュー目では8点のランを出して17-6と米山に差を広げていく。

そしてそこからさらにギアを上げ、14イニング目には9点ラン、そしてそこから4点、5点と一気に駆け抜け、最後は3点を撞き切り、40-17にて初優勝を決めた。その瞬間、右手を大きく突き上げた界の雄叫びが会場に響いた。

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大会ベスト8。後列左から鈴木剛、船木耕司、梅田竜二、森雄介(以上5位タイ)。前列左から3位タイ・甲斐譲二、準優勝・米山聡、優勝・界敦康、3位タイ・新井達雄


界の実力にはもとより高い評価があった訳で、今回の優勝も『ようやく』という言葉が多数聞かれた。そして界の優勝を心待ちにしていた応援団達も、大きな拍手をもって界を讃えた。

3日間に渡る今年最大の大会を終えた訳だが、新たなチャンピオンが誕生してさらにスリークッション戦線が熱くなっていくに違いない。来月18日(日)には『全関東スリークッション選手権大会』が東京・新大久保にて開催される。そちらもまた、今から要注目だ。

Masato kitamura