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2017.04.29 トーナメント

歴史ある「全日本選手権」〜その2〜

第74回全日本スリークッション選手権大会はGW開催

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1969年(昭和44年)、それまで2度の準優勝(1966年、1968年。優勝はともに小方浩也)を果たしていた小林伸明が、当時歴代最高となるグランドアベレージ1.245をマークして初めて全日本選手権を制した。以降小林は、1999年(平成11年)までの30年間で、4連覇を含む優勝13回、準優勝7回という他の追随を許さぬ成績を残す。

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日本人としてビリヤードで初の世界王者となった小林伸明


さらに小林は1974年(昭和49年)にベルギー・アントワープで開催された『スリークッション世界選手権』において、当時世界最強の3Cプレイヤーとして世界選手権で11連覇を果たしていたレイモンド・クールマンスを倒して、日本人として初のスリークッション世界王者となり、10年後の1984年(昭和59年)にも同大会を制して、世界中のプレイヤーから尊敬される存在となった。

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小森純一は全日本5回の優勝記録を持つ


またこの時期に小林、さらに数多くのライバル達と戦った伝説的なプレイヤーがもう2人いたことを忘れてはならない。それが小森純一と吉原良男だ。まず小森は小方浩也の門下で厳しい修行を経験し、1975年(昭和50年)に全日本初優勝を飾るとそこから3連覇。1992年(平成4年)までに優勝5回、準優勝3回の成績を収めた。

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小森と同じく5回の優勝記録を持つ吉原良男


小林と同じ五十嵐雍治門下で腕を磨いた吉原は、小林に遅れること10年、1979年(昭和59年)に全日本初優勝。小森と同じく5度の優勝を果たしたが、準優勝の数はそれを上回る9度。吉原が最初にベスト5入りした1970年(昭和45年)から最後に優勝を果たした1989年(平成元年)までの20年間で優勝・準優勝が実に14回と、出色のハイアベレージを残している。

小林、小森、吉原が活躍した「3強の時代」には、小林が個人で世界選手権を2度制し、小林・小森のペアで3度、吉原も甲斐譲二とのペアで『スリークッション世界選手権国別対抗戦』で優勝を飾っている。まさしく日本のスリークッションが世界のトップレベルへと登り詰めた時代であった......。(5月1日に続く)

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