ビリヤードウェブキューズは『CUE'S』誌が運営する総合情報サイトです

常に真摯に球に向かい続けたプロフェッショナル

日本プロポケットビリヤード連盟（JPBA）所属のプロプレイヤー、菅谷慎太郎氏が2月22日未明に死去した。享年44歳。

菅谷氏は1993年、JPBA27期生としてプロデビュー。翌年の東日本プロツアー第3戦で初優勝を果たすと、1999年までに計4勝を挙げるなど東日本の若手トッププロとして活躍。その後07年までJPBAを離れていたが、08年に42期生として復帰を果たした。

復帰後は主に東日本開催のトーナメントを中心に出場し、09年には東日本グランプリ、全日本14-1選手権など多くの試合で好成績を残し、13年には東日本グランプリ第2戦で14年振りのツアー制覇。その年の全日本選手権ではベスト16に食い込むなどの活躍をみせた。

以降、ツアー出場の機会は少なくなっていったが、昨年の全日本14-1選手権では、9位タイに入賞し、サウスポーから繰り出される安定感あるショットで改めて存在感を発揮していただけに、突然の訃報、そして氏の早世はただただ惜しまれるばかりだ。


13年の復帰後初優勝時には、CBNT番組での本人解説を快く引き受けていただき、控えめながらもテーブル上の状況やその時の自身の心情を的確に語ってくれた菅谷氏。若くしてプロ入りして以降、近しいプレイヤー達からは、どんな時も腐らず諦めず真摯に球に向かう姿勢と人柄で可愛がられ、そして尊敬されてきたプロプレイヤーであった。編集部一堂、心よりご冥福をお祈り致します。