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過去のニュース(2017年)

2017.01.30 トーナメント

大井直幸と栗林美幸が開幕戦制覇!

関西オープン

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大井直幸(右)が遂に関西オープンも制した。女子は栗林美幸が大会最多勝となる5度目の制圧


1月28〜29日(土・日)の日程で開催された『関西オープン』。決勝日を迎えた昨日は、男子16名、女子8名の精鋭達が『玉出ビリヤードACE』に集って9ゲーム(女子は7ゲーム)先取のナインボールで競い合い、冒頭のチャンピオンが大会の歴史にその名を刻んだ。

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決勝会場となった大阪市の『玉出ビリヤードACE』


大井直幸は初戦の早瀬優治戦を皮切りに、浦岡隆志、そして準決勝のP.J.オルテガ(フィリピン)まで、全て2点に抑えて自身本大会で2年連続3度目となる決勝進出を決めた。一方の山からはベスト8で土方隼斗が長谷修次、赤狩山幸男が神箸渓心と、ともにスヌーカー界で名を馳せるアマチュア選手を下して準決勝へ駒を進める。

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男子ベスト4とベストアマ。左から3位タイ・オルテガ、土方、優勝・大井、準優勝・赤狩山、ベストアマ・神箸


昨年の優勝者でもある土方は、歴代最多勝タイ記録に並ぶ4勝目を狙う。一方の赤狩山はこの大会では過去に準決勝進出が1度のみ(2013年)と、世界選手権とチャイナオープンでそれぞれ2度の準決勝進出経験を持つ華やかなキャリアと比較すると本大会は相性が良くない。そんな2人の対戦は序盤から一歩リードした赤狩山が安定の逃げ切りで大会初ファイナル進出を決めた。

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大井が掲げる今期のテーマは『海外での活躍』だ


決勝戦は激しく競り合って5-5のスコアで折り返した。だがここから主導権を握ったのは大井で、結果4連取を決めて大会初優勝を飾った。「(試合中に)よく頑張れるようになってきた」と自身の戦いを振り返り、そしてシーズンの抱負は「海外のステージで活躍できるように」とコメント。なお大井はこれで国内公式戦27勝目で、同期の土方隼斗と並び、2人のタイトルレースにも注目だ。

一方、河原千尋の姿がない女子決勝日は、準決勝で曽根恭子vs梶谷景美栗林美幸vs野内麻聖美という世代別カードが実現。曽根はヒルヒルの土壇場で得たチャンスをしっかりものにして、栗林は中盤から引き離す格好で、それぞれ決勝へと進んだ。この2人が決勝戦で対戦するのはまだ2度目。前回は奇しくも本大会女子の部第1回大会(2003年)で栗林のプロデビュー戦でもあった。その時は曽根が勝っている。

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幸先良い勝利を挙げた栗林は今年も「マイペース」で戦う


女子ファイナルはエキサイティングな展開となった。4-1と栗林がリードした場面では7先ではセーフティリードかに思えたが、ここでタイムアウトをはさんだ曽根が攻勢に転じて4-6と逆転に成功する。しかし曽根のイリーガルブレイクから展開を引き寄せた栗林が見せ場の多いゲームを披露しつつ3連取して大会最多勝となる5度目の関西制圧に成功した。

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女子ベスト4。左から3位タイ・野内、準優勝・曽根、優勝・栗林、3位タイ・梶谷


栗林は表彰式後に「決勝戦は自分で(その状況を)招いたのだけど、苦しかった」と心境を吐露。また今シーズンの戦い方については「マイペースでがんばります」と纏めた。なお注目のルーキー・平口結貴は予選敗退という残念な結果となるも、大会名物のギャラリー抽選で目玉賞品の『大型テレビ』をゲットして、今年も"もっている"存在感を示していた。

男女決勝戦ほかCBNTで配信予定ですので、どうぞそちらもお楽しみに。

Akira TAKATA