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過去のニュース(2016年)

2016.09.19 トーナメント

東海GPは大井直幸、栗林美幸が大会3度目の「幸」

第21回東海グランプリ&第16回東海レディースグランプリ

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優勝は、男子・大井直幸、女子・栗林美幸


JPBA秋の男女共催全国オープン第一弾、『第21回東海グランプリ』、『第16回東海レディースグランプリ』が9月17日・18日(土・日)、愛知県名古屋市内の『MARCY』を決勝会場に開催された。エントリーは男子160名、女子43名。男子はテンボールで決勝シングルから8ゲーム先取、女子はナインボール(1ボールフット)で決勝シングルから7ゲーム先取だった。

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決勝会場は愛知県名古屋市の『MARCY』(マーシー)


今年の女子は既存勢力と新興勢力が激しくぶつかり合い、例年以上に興味深い情勢になっている。更に女子は先週の『全日本女子プロツアー第3戦』から『全日本選手権』まで秋の5連戦と試合が続き、まだまだ年間ランキング争いの先が見えない。

今回は、新興勢力を引っ張る2人、『関東レディースオープン』でプロ入り初戦優勝を成し遂げた平口結貴と、先週初優勝を飾ったばかりの藤田知枝がベスト16で激突。平口のプロ入り後4戦ではやこれが3戦目となる両者の対決は、先日のお返しとばかりに平口が勝利して対戦成績を2勝1敗とした。

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女子準優勝は河原千尋


しかしその平口もベスト8でランキングトップを走る河原千尋に完敗。5月の『大阪クイーンズオープン』以降、ここまで結果が出ていなかった河原だったが、準決勝では木村真紀をヒルヒルで倒して決勝へ。反対から上がってきたのは準決勝で公式戦2勝目を目指した青木絵美を制した栗林美幸。両者、果たしてこれで何回目の決勝対決だろうか?

負けたくないライバル対決は当然のようにヒルヒルに。そして、追い付いた河原のブレイクが無念のイリーガル。栗林、これを慎重に取りきって大会連覇達成。これで東海は3勝目、今季はジャパンオープン続く2勝目。女子の次戦は10月8日・9日(土・日)、福岡で開催される『九州レディースオープン』だ。

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栗林美幸にとってはこれが3度目の東海制覇


昨年は『ナインボール世界選手権』がバッティングしたせいで上位陣不在となった今大会だったが、今年の男子は比較的順当に優勝候補達が2日目のベスト16に勝ち上がってきた。海外勢では昨年のジャパンオープンチャンピオン、アントニオ・リニング(フィリピン)の姿も。

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フィリピン勢唯一の健闘、アントニオ・リニングは3位タイ


そして、決勝日朝の抽選で、土方隼斗vs大井直幸羅立文vs栗林達がいきなり激突だ。ルールだから仕方がないとは言え、現ランキング1位と3位、2位と4位が朝一で対戦してしまうというのはあまりにも勿体ない気がする。しかも、この2試合は片方に固まり、勝ち上がればベスト4で当たることになる。上位同士の対戦はより高いところで実現した方が盛り上がると思うのだが、皆さんはどう思われるだろうか。

『関西オープン』決勝、『北海道オープン』決勝など、今年ここまで4回対戦して2勝2敗の土方と大井。ここは中盤で主導権を握った大井が『アジア選手権』に続いて土方に連勝を決めた。羅と栗林はヒルヒルにもつれ込み、栗林が辛勝。その栗林をベスト8でリニングが倒し、準決勝では詰め寄るリニングを振り切って大井が決勝へ。

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3位タイ・有田秀彰は全国オープン初のベスト4


反対の山からは、全国オープン初トップ4入りを果たした有田秀彰をねじ伏せた川端聡が上がってきた。川端は『九州オープン』に続いて今季2度目のオープン戦決勝。

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男子準優勝は川端聡


『西日本グランプリ』では何度となく顔を合わせている両雄はテンポ良く得点を積み重ね、大井が7-3とリーチをかける。川端も粘って7-6と追い上げたが、取り切り途中で4番と10番を近付けてしまう。川端は4-10のコンビバンクを試みるも入らず、10番が穴近くに、コンビに行くにはちょっとリスクが高い配置だったが、大井はあっさりとこれを決め、6年ぶりとなる東海グランプリ3勝目、今季は北海道オープンに続く2勝目を飾った。

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大井にとっても東海制覇は3度目だった


次の男子全国オープンは10月15日・16日(土・日)の『北陸オープン』。男子ランキングはここまで全国オープン7戦4勝、準優勝2回の土方隼斗が独走状態。羅、大井の追い上げがあるのか注目したい。

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