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過去のニュース(2016年)

2016.08.08 トーナメント

韓国の17歳・趙明優が優勝! 日本勢最高位は新井達雄の6位

10th YAMANI CUP~金京律追悼試合~

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大会最年少優勝を果たした趙明優(チョ・ミュンウ)


猛暑となった8月6日~7日(土・日)、東京・小岩の『ヤマニ』で、スリークッション公式戦『第10回ヤマニカップ』のFinalステージが行われた。昨年は未開催だった本大会。今年は、第2、3、5回大会に出場し、昨年死去した韓国トップ選手・金京律(キム・キョンルー)の追悼試合という副題も添えての開催となった。

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会場となった『ヤマニ』


Finalステージは11名の総当りリーグ戦(30点)。ディフェンディングチャンピオンであり、ヤマニカップの"顔"の一人であるダニエル・サンチェス(スペイン)と、ヤマニのオーナープロである梅田竜二(JPBF)はここからの登場。残る9枠は、4日~5日に行われた1stステージと2ndステージで争われ、日本5・韓国4で分けあった。

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準優勝:ダニエル・サンチェス


このレベルの選手たちにとって30点ゲームは短いが、それを10回もこなすとなると話は別だ。勝ち切るためには技術力だけでなく体力、精神力も備え、試合順や使用テーブルなどのツキも味方に付けることが必要になる。注目のサンチェスは、初戦で韓国の辛大權(シン・デコン)に負け、続いて界敦康に引き分けるという苦しいスタート。後半白星を重ねていくが、最終的に6勝2敗2分で終了。アベレージは1.812と11名中最高ながら、2位で大会を終えた。

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3位:キム・ジェガン


優勝したのは、韓国の17歳・趙明優(チョ・ミュンウ)。層の厚い韓国ジュニア界においても特に期待が寄せられている選手だという。趙は初来日となった本大会で伸びやかなストロークを武器に溌剌とプレー。サンチェスとの直接対決は落としたが、トータルで7勝2敗1分。無論、大会最年少優勝だ。

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4位:イ・チュンボク


日本勢の最高位は新井達雄の6位。「こんなにたくさん撞いたことは久しくなかったよ」と身体を揉みながら微笑むベテランは5勝5敗で大会を終えた。新井の上には、趙とサンチェスの他、金哉瑾(キム・ジェガン)が3位、李忠馥(イ・チュンボク)が4位、辛大權(シン・デコン)が5位と、韓国トップ選手たちがズラリ。金京律(キム・キョンルー)のポートレイトが見守る前で、3C強国の優秀なソルジャーぶりを遺憾なく発揮していた。

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6位:新井達雄


主催・主管のヤマニ常連会は、時期や内容は未定であるとしながら、来年も開催する意向を示していた。海外選手を招聘し、特設の雛壇型観客席を作るなど、ビリヤードクラブで行う数ある試合の中ではトップクラスに「特別感」のある本大会。世界水準のスリークッションを日本に伝えていくという意味でもこの大会の存在は大きい。

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