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過去のニュース(2016年)

2016.07.27 トピックス

隼斗、隼斗、隼斗、隼斗!!

2016年前半・男子ポケット戦線プレーバック

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ジャパンオープンを含む6度の優勝を果たした土方隼斗


昨日に続く『2016年前半・プレーバック』シリーズの第2弾は、男子ポケット編(プロ)だ。前半戦総括とは言っても、まだジャパンオープン優勝が記憶に新しい土方隼斗の前半戦プレーバックになってしまう。プロトーナメントシーンの動向を追っている方々ならば、それだけの星が彼の名の下に並んでいることをご存知だろう。

隼斗はここまで、JPBA公式戦11戦(JPBA東日本の試合も含む)を戦い、優勝は6回(全国対象試合になると出場6戦中優勝4回)。決勝に進出した回数は9回(全国対象試合では6回)。トーナメントの優勝確率は約55%(全国対象試合は約67%)、決勝進出率は約82%、オープン戦では100%(関西オープン・優勝、全日本14-1オープン・準優勝、北海道オープン・準優勝、ハウステンボス九州オープン・優勝、関東オープン・準優勝、ジャパンオープン・優勝)と、他を寄せ付けない。

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前述のビッグトーナメント、ジャパンオープンの決勝では日本トッププロの一角・栗林達を相手に、高難度のシュートを次々と決めて9-1の圧勝劇を演じ、今年の「ハンパなさ」を色濃く印象付けている。なお、『第29回ジャパンオープン決勝・土方隼斗vs栗林達』(解説・内垣建一)は昨日より『CBNT』で配信スタートとなっているので、そちらもチェックしてほしい。

ここまではまさに驚異的だ。JPBA発表、6月終了時点の16年シーズンのみの全国統一ランキングでは、2位の大井直幸に400ptの差を付けており、そこにジャパンオープン優勝のポイントも加算されてくる訳だから、これから後半戦という段階にして、隼斗がランキング1位の座を「Reserved」状態にしていると言っていい。

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CUE'S9月号では、隼斗個人を大特集!!


なお、8月4日(月)発売の『ビリヤードCUE'S』では、この異常事態と言わんばかりの強さを発揮し続けている隼斗を大々的に特集する。その中では、同じ現役ライバルや歴戦の名手に、その強さの理由を語ってもらった。また、"とある著名プレイヤー"にも、独自の視点でその部分に触れてもらっている。詳細は近日発表するので、その時をお楽しみに。

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北海道連覇を達成した大井直幸


また、視点を変えれば、隼斗が逃したタイトルを獲った者にも「強さ」を見ることができるのではないか。例えば、4月の北海道オープンを制した大井。この時は隼斗との直接対決、関西オープンファイナルのリベンジマッチとなったが、途中からランアウトの応酬で、大井が序盤のリードを活かして逃げ切っている。今年は戦績でこそ差を付けられているが、改めて内容を振り返ると、同等排気量を持つエンジンを搭載していることを示した試合だっただろう。むしろ、隼斗が同じ排気量に迫ったという印象か!?

5月、全日本14-1オープンを制したのは赤狩山幸男だった。ファイナルの相手は言うまでもなく......。細やかな手球コントロール力で、繊細かつ豪快にランを繋いでいき、100点を4イニングでゴールテープを切った。ビリヤードにおける総合的な能力が問われる14-1は、「キング・オブ・ゲーム」とも呼ばれるゲームで、世界王者・赤狩山に相応しい戴冠となった。

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全日本14-1初優勝、2年振りのJPBA公式戦勝利を飾った赤狩山幸男


今シーズン前半戦はあまり成績が揮わなかった栗林も前述のジャパンオープンでは優勝候補の1人、フィリピンのジェフリー・イグナシオを下し、しっかりファイナルまで勝ち上がってくるあたりに地力の高さが見て取れた。同じく決勝でともに隼斗の前に屈した浦岡隆志(全日本ポケットビリヤード選手権・3月)、川端聡(ハウステンボス九州オープン・6月)にも強さは健在。彼らはきっと残りの試合で、獲り逃した忘れ物を回収しにくることだろう。

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2年連続でJOファイナルまで勝ち上がった栗林達


今後の後半戦は東西それぞれのグランプリと『第21回東海グランプリ』(9月17日・18日)、『第30回北陸オープン』(10月15日・16日)を戦い、そして国内最大のトーナメント『第49回全日本選手権』11月17(木)〜23日(水)へ繋がっていく。「隼斗を止めろ!」の暗黙の大号令の下に、各トーナメントは展開されていくだろう。今後も楽しみが尽きることはない。