WEB CUE'Sトップ > 過去のニュース(2016年) > 撞球甲子園は本日決勝日!

過去のニュース(2016年)

2016.05.29 トーナメント

撞球甲子園は本日決勝日!

第52回全日本都道府県対抗ポケットビリヤード選手権大会

tododuken29_hall.jpg

大会の舞台となっている和歌山県・和歌山市の『ビッグホエール特設会場』


先に告知をしていた通り、和歌山市の『ビッグホエール』において5月28日(土)から『第52回全日本都道府県対抗ポケットビリヤード選手権大会』が始まった。北は北海道、南は沖縄、全国各地から飛行機、新幹線、そして自家用車に分乗して、チームごとに和歌山入り。中には例年バスを借りて応援団も一緒に移動をするチームや、今年は羽田空港トラブルの煽りをうけて急遽新幹線に変更して深夜に現地入りした県も。

tododuken29_open.jpg

今年は40都道府県から48チームが参加


開会式では正装姿の選手240名が、テーブル37台(プラス体験用ミニテーブル2台)が並んだアリーナに整列。地元名士の挨拶や始球式なども滞りなく行われて、大会の火蓋は切って落とされた。また同じ競技者として遠隔地の仲間と再会するのもこの大会の醍醐味。近況報告から道具に関する情報交換まで、会場内では様々な会話が笑顔で交わされていた。

tododuken29_smile.jpg

プレイヤー同士の交流も出場選手達の楽しみの一つ


またビッグホエールに会場を移して早13度目の開催となったこの大会では、体験コーナーを設けて、例年地元の児童養護施設の子どもを招待してビリヤードを体験する活動も今年で丸10年を迎えた。今年はビリヤード普及・活性化実行委員会の事業としてパワーアップを果たし、「楽しみにしていた」という子供たちも存分にビリヤードを楽しんだ。同時に応援団ファミリーもここでキューを握り、笑顔でボールを転がしていた。また今年は熊本地震の被災地に「ビリヤードを通じて笑顔を」という慰問も企画されていて、会場内ではその資金を集める募金も行われている。

tododuken29_kids.jpg

ビリヤード体験コーナーも設けられている


競技に話を戻すと、この大会は近年の全国的なレベルの拮抗を反映し、チームワークが勝率に影響を及ぼす要素が大きい団体戦として定着。「どこが勝ってもおかしくない」と言われるようになり、実際にほぼ年替わりの優勝チームを輩出しているのが現状。その点は各チームも心得たもので、一戦一戦を大事にして、勝って驕らず負けて腐らずのスポーツ精神が浸透進化している状況。団体公式戦が半世紀以上にわたって継続されてきた積み重ねのもっとも大きな成果ともいえそうだ。

tododuken29_tv.jpg

初日から各ブロックで熱戦が展開されている


種目は創設時から採用されているローテーションで、ここ和歌山に舞台を移した予選は4ブロックに分かれて、出場選手は昨日今日で11回ずつ試合を行い、チーム5人の勝敗トータルで順位を競い合う。決勝シングル(準決勝)へ進出できるのは、各組首位の1チームのみ。序盤の勝敗が精神的な上下の波へとつながるため、このあたりの重圧も個人戦の比ではなく、ビリヤードの厳しさと楽しさを体験できる場となっている。

昨日の初日は予定通りグループリーグの7割弱まで消化。その時点での暫定的な首位争いは以下の通り。

Aブロック:山口が頭一つ抜け出して、静岡B、熊本、奈良、徳島、石川Aらが団子状態で追走。

Bブロック:埼玉が地元和歌山と並んで暫定首位。岡山、千葉、兵庫といったグループがすぐ後ろに。

Cブロック:神奈川Aが下馬評通りに抜け出し、沖縄、富山、広島が巻き返しを狙う。

Dブロック:福岡、静岡A、滋賀、福井、大阪Aなどがトップグループを形成し激しく競り合う。

初日の結果は主催の日本アマチュアポケットビリヤード連盟の公式サイト公式facebookページで公開されているので、詳細を知りたい方はそちらをチェック! 昨年、一昨年と2年連続で初優勝県が誕生している。今年、大会の歴史に名を刻むのはどこなのか? 大会も佳境に入り、競り合うチームの勝敗をチェックしながら、試合はエキサイティングに進行中。

Akira TAKATA