WEB CUE'Sトップ > 過去のニュース(2016年) > 神箸渓心「最低でも1年後には日本一の選手に」

過去のニュース(2016年)

2016.03.12 プレイヤー

神箸渓心「最低でも1年後には日本一の選手に」

『ヤマハ発動機』のスポーツ助成を受け、中国へ翔ばたく

16playerkeishin_play.jpg

日本スヌーカー連盟(JSA)に所属する、現在15歳の神箸渓心選手が、『公益財団法人ヤマハ発動機スポーツ振興財団』が行っている「スポーツを通じて、世界に翔ばたく逞しい人材を育成することを目的とした助成金・奨学金の交付制度」の『スポーツチャレンジ助成事業』の1プログラム『スポーツチャレンジNEXT』の対象選手(第10期生)に選ばれた。

スポーツチャレンジNEXTとは、夢へ向かって努力している次世代アスリートを対象にした助成制度で、個別に算出される相応の金額を、1年間という期間で交付するというもの。将来的にメインツアープレイヤー、世界チャンピオンを目指す神箸選手は、この支援を受けつつ、3月末から中国に渡り『CBSA世界スヌーカー学院』へ通うことになっている。なお、日本の通信制の高校に通うことも決まったそうだ。

16playerkeishin_chal.jpg

今回の対象選手に選ばれるまでには、渓心選手自身が選考のための面接に参加した。その上で審査を経ての嬉しい発表となっている。面接の前には、「(スペースG[父・神箸久貴プロが営むビリヤード店]の)お客さんで、仕事で面接官をやっている人に練習をしてもらったり」(渓心選手、以下同)、できる限りの準備はしたそうだ。面接前にはかなりの緊張があったそうだが、いざ始まってみるとしっかりアピールできたと言う。

「全日本選手権優勝、3年後にはIBSF優勝、最終的には世界3大タイトル(ワールドチャンピオンシップ、UKチャンピオンシップ、マスターズ)のタイトル、みたいな目標を話す感じだったので、いつも思っていることを言うだけでしたから、意外と緊張はしませんでした。『目標のためにスヌーカーの強い中国で修行したいです』ということを伝えさせてもらいました」。

16playerkeishin_stud.jpg

昨年のジャパンオープンでは、敗戦後に映像でプレーをチェックして、ノートに改善点などを書き込んでいた


既に大器の片鱗を垣間見せたエピソードではないか。今後、渓心選手はまず中国に渡り修行に入るが、5月のスヌーカー全日本選手権やスヌーカージャパンオープンには出場するため帰国するとのこと。

「1年後には、最低でも日本で一番強い選手になっていたいです。IBSFのU21大会でもベスト16〜8ぐらいには入いりたいですね」。

5月の全日本選手権は時期尚早かもしれないが、ジャパンオープン頃には、修行の成果も現れ出していると予想できる。果たして、これからどのような成長曲線が描かれるのだろうか。楽しみでならない。