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2016.01.28 トーナメント

間もなく、JPBA2016、始動(女子編)

今週末は『第14回関西ナインボールレディースオープン』開催

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昨年覇者は2015年女子MVPの河原千尋


1月30日〜31日(土・日)の両日に、JPBAのシーズン開幕戦『関西オープン』(男女共催)が開かれる。まずは女子の部、レディースオープンについて、過去13回のデータを交えながら、見どころを探ってみたい。

本大会最多勝は、一昨年優勝の栗林美幸。過去の大会3連覇を含めて計4回の優勝を果たしている。彼女のプロ入り初試合がこの大会の第1回大会で、そこで準優勝して鮮烈なデビューを果たしたのが13年前。そんな栗林が、産休明けの本格復帰で臨んだ2014年シーズンに、開幕戦だったこの試合で優勝したのが前述の大会4度目の制覇だから、"開幕の栗林"と呼んでもよさそうなめぐり合わせを感じる。

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大会最多4度の優勝を果たしている栗林美幸


そして優勝回数の次点は昨年優勝の河原千尋で、2連覇を含む合計3度の関西制圧。昨シーズンの充実ぶり(国内公式戦10戦4勝、ランキング独走の1位)を踏まえると、今回も大本命と見るのが自然だろう。しかも河原は昨年から技術的な成長速度も上がっていて、一年前よりパワーアップしていることは間違いない。3年連続日本一の河原に死角は見当たらない。

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今大会で2勝を挙げている梶谷景美


さらに第1回大会優勝の曽根恭子と第2回大会優勝の梶谷景美がそれぞれ2度の優勝。この2人はそれぞれ26期と24期のJPBA入りで、以降の活躍はご存知の通り。昨シーズンはランキング5位と2位と、もちろん今年も優勝候補筆頭のグループに位置している。彼女達に憧れて競技の道を志しプロになった後輩も少なくなく、そんな面々の前に壁として立ちはだかっての大会3度目の制覇に期待が寄せられる。

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曽根恭子も3度目の優勝を狙う


ここまで紹介した4人で実に11回を占拠していて、残る2回は大井由希子高木まき子。昨年、6年ぶりにランキング1桁に返り咲いた高木だが、そのポテンシャルの高さは今さら説明不要だろう。昨年は全日本選手権でも3位につけ、再ブレイクの気配も窺わせている。大井も限定的な試合参戦でランキングは落としているが、勝負強さと爆発力は健在なので注目しておくべき。

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本来のプレーを取り戻しつつある高木まき子もまた優勝候補の一人


最後は『その他』のプロとアマチュア選手。歴代優勝者に自分の名を刻むべく、努力を重ねているプレイヤー達がいる。努力は決して裏切らない。ニューヒロインの誕生なるのかに注目しておきたい。またアマチュアでは、昨年の本大会で大会史上初の準決勝進出を果たした選手(布川明子・大阪)がいる。2003年と2004年にベスト8入りを果たしたアマチュア選手がいたが、それ以来の決勝日進出での快挙。今年も脚光を浴びるアマチュア選手は登場するのか?

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決勝会場となる大阪市の『玉出ビリヤードACE』


女子の予選は『マグ・スミノエ』で行われ、決勝日(ベスト8〜)は男子と同じ『玉出ビリヤードACE』を舞台に火花を散らせる。両日とも観戦は無料(決勝日は有料指定席もあり)。華やかで凛としたプロ達が1年のスタートを切る大会。可能な方はぜひ会場に足を運んで間近で観戦することをおすすめしたい。

Akira TAKATA