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過去のニュース(2015年)

2015.10.27 トーナメント

野内麻聖美が栗林美幸を下して優勝!

第18回九州レディースオープン

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昨年の北陸オープン以来の公式戦4勝目を飾った野内


九州レディースオープン、復活! 2012年7月に別府で李佳が大会連覇を飾ってから休止状態になっていた本大会だったが、北九州市の支援のもと、開催地を別府から小倉に移して今回再開の運びとなった。九州では久々の女子ツアー開催とあって注目度も高く、プロ30名の他、地元アマチュアが30名集まって計60名のエントリー。長崎国体、ハウステンボス九州オープンとビッグイベントが続いた長崎は今"女子が熱い"そうで、今大会にも多くの参戦があったのには驚かされた。

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決勝会場となった『リバーウォーク北九州』


予選は北九州市内の『FOX』と『淡路』の2店舗で行われ、ベスト8からは市内中心部の商業施設『リバーウォーク北九州』のイベント広場で行われた。通常は噴水が吹き出る吹き抜け部分にシートを敷いてテーブルを2台設置。人気のショップも多数入る人通りの多いスポットだけに、足を止めて試合に見入るギャラリーも多く、やはり普段ビリヤードに縁のない人達の目に触れるこういうオープンスペースでの開催は、今後のビリヤードの普及のためになくてはならないことだと痛感させられた。

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会場は吹き抜けスペースとなっており、ビリヤードが多くの人々の目に止まった


現在、女子で一番勢いがあるのは間違いなく栗林美幸だ。この秋は東海GP、北陸OPを連勝中。予選最終となったベスト16戦では大会3連覇を目指す李佳をヒルヒルで競り落とし、ベスト8では4連続マスワリで6-1とした河原千尋に4連マスをお返しして逆転勝ち。準決勝では高木まき子を倒してオープン戦3連勝に「あと1」とした。

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3位タイ・高木まき子


反対側の山を上がってきたのは野内麻聖美。野内は予選で一度、今回が復帰2戦目となる木村真紀に敗れたものの、敗者最終で木村にリベンジ。ベスト16で土師理恵子、ベスト8で梶谷景美、ベスト4で光岡純子を倒して今期初の決勝進出を果たした。

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3位タイ・光岡純子


決勝戦はお互いにハイボールでミスが出て走れない展開の中、中盤で栗林の厳しい2番セーフティをツークッションで入れた野内が徐々にペースを掴む。6-2とした第9ラックでは栗林が2度のファウル。野内フリーボールから慎重に取り切って、昨年北陸オープン以来の優勝を掴み取った。商業施設内での試合とあって、普段のビリヤード場とは違い、集中しきれないところもあったはずだが、自分のペースを守って一球ずつ勝利に近付いていった野内の精神力が素晴らしかった。これで公式戦は4勝目。次の目標は年間ランキング1位だ。

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準優勝・栗林美幸


野内は今週末から中国の桂林で行われる『女子ナインボール世界選手権』のステージ1に参戦する。若手の台頭著しい中国での開催だけに決して厳しい戦いが予想されるが、今回同様の気迫溢れるプレーで結果を出して欲しいものだ。世界選手権の本戦シードは河原千尋、梶谷景美、曽根恭子の3名。ステージ1には夕川景子も参戦する。女子ツアーは今期あと2戦。11月の全日本選手権の後、12月第2週に京都で全日本女子プロツアー第2戦の開催が決定している。

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女子のランキング対象試合は残り2戦。野内はどこまでランキングを上げられるか


On the hill!