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過去のニュース(2015年)

2015.10.03 トーナメント

関西の学生たちが新たな一歩を踏み出す

第1回関西・京都学生ビリヤードサークル連盟合同大会

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関西の学生達が4大学合同での大会を開催


去る9月10日の木曜日。大阪市の『玉出ビリヤードACE』において、『第1回関西・京都学生ビリヤードサークル連盟合同大会』が開催された。これは関西という地域の連携、そして京都府下の大学の連携を、自発的に融合させる動きによるもので、ビリヤードに愛情を注ぐ学生たちの頼もしさを感じさせてくれる。

この日は選手として50人のエントリーを迎え、あらかじめ運営サイド(サークル各代表たちにより構成)で振り分けた5人1組のチーム戦で試合は行われた。ハンディにはJPAルールを参考にしたポイント制を導入し、5人の合計ポイントで勝敗を競い合った。また1回戦で負けたチームのメンバーだけを集めたサイドトーナメント(ショートゲームの個人戦)も開かれて、集まった人を退屈させない配慮もなされていた。

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学生達自ら運営を担っている


なお参加者の内訳は関西連盟と京都連盟からそれぞれ4大学25名ずつ。また関西連盟では、現在兵庫県や和歌山県で加盟候補のサークルと交渉を進めているという。こうした学生の活動は新しいビリヤード愛好家を広げるのに適していて、業界各社からの協賛品にも、そんな願いが込められていると感じた。そして賞金ではなく賞品のみを賞典とした点も、学生イベントの主催者として弁えた姿勢を示していたと窺える。

そして参加者たちのスキルレベル(SL)は上がSL9で下がSL2で、50人全員の平均をとってみたところ、4.66という数字が出現した。これが5人だと23.3となり、JPAでは微妙に23ルールを超えてしまうライン。今後、彼らの多くがどんどん上達していくことであろうし、そうするとSL1や2といった新しい仲間の勧誘も大切な任務となることだろう。

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しかし、今回のような大きな規模でイベントが開催されたことは本当に喜ばしい限り。そして西の特派員としては、愛好家の増加という絶対命題を叶えていただきつつ、同時に2008年の京都大学を最後に関西勢が優勝していない『全日本学校対抗ナインボール選手権大会』でのタイトル奪還も期待するところ。

今後も改良を重ねながら様々なイベントを開催してくれるであろう彼らに、感謝と応援の気持ちを込めて。

Akira TAKATA