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過去のニュース(2015年)

2015.09.24 トーナメント

韓国のチョ・ジェホが3度目の戴冠!

第26回スリークッション・ジャパンカップ

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大会ベスト8は日本が4、韓国が3、そしてスペイン1となった


東京・新大久保の『ビリヤード小林』で開催された『3Cジャパンカップ』の決勝日が9月23日(水・祝)に行われた。この日最初の回転を終えた時点で大会に集った48名の強者も16名まで絞られることに。海外勢はダニエル・サンチェス(スペイン)、韓国のチョ・ジェホやシン・デクォンなどが勝ち上がっている。もちろん日本人選手も「ジャパンタイトル」を9年振りに奪還するべく梅田竜二新井達雄などが名を連ねた。

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ダニエル・サンチェス、やはり世界レベルのプレーで観客を魅了


これだけのワールドクラスプレイヤーが揃ったこともあり、会場は溢れんばかりのファンが集まる超満員状態だ。やはり注目を集めるのはサンチェス。ベスト16から満を持して登場すると、シンをいきなり13キュー・ハイラン8で破り(30-10)、ベスト8でファン・ドキ(韓国)を相手に14キュー(30-15)で上がり、世界クラスのプレーを観客に披露した。

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小林英明、キム・ヒョンソクを破りベスト4入り


そして迎えたセミ・ファイナルの相手はチョ。この日は船木耕司(15キュー・30-10)、梅田(12キュー・30-21)という2名のジャパンエース格を破っている。この対決、やはりギャラリーが最も見たかったカードの1つでありさらに大きな人垣ができていった。

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ハイレベルなゲームで魅せた韓国のエース、チョ・ジェホ


そしてこの対決、お互いにやはりハイレベルなプレーを魅せた。チョは初球から7点のランを出すとサンチェスも負けじと追いすがり、中盤までは互角の戦い。11イニング目でチョが6点のランでワンモアまで迫ると、サンチェスは3点、4点と当てて26点まで行くが14イニング目でチョが最後の1点を上がり、ファイナルへと駒を進めた。

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ファイナルまで勝ち進んだ田名部徳之


もう一方の山から決勝戦へ進んだのは田名部徳之。ベスト16で萩原孝昌を13キューの30-15で押さえ、イー・チュンボク(韓国)を破っている界敦康、キム・ヒョンソク(韓国)を沈めた小林英明と、田名部は連続で国内トッププロ達を相手に勝利を収めていった。海外勢にも匹敵する爆発力を持つ田名部、初のジャパンカップ制覇に観客の期待が集まる。

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決勝戦、かつてないほどの超満員の会場


試合は表側の田名部が3イニング目で6点のランを出して先行する展開から始まる。一方のチョも序盤は中々当たらなかったが8イニング目で10点のランを出してリードを奪うとそこから引き離し、一方の田名部は点数が伸びない。そして、17キュー・30-20で試合終了となった。

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チョ・ジェホ、大会3度目の優勝!


試合後のチョは「久しぶりのジャパンカップで優勝ができて嬉しい。これをきっかけに他の世界大会でも勝ちを上げていきたい」とのこと。来日にあたってはノドの具合が悪く、あまり体調が良くなかったようで、「それを逆に集中力を上げることに繋げられた」のがジャパンカップ3度目の優勝を導いた一因だったようだ。

チョを筆頭にサンチェスらワールドクラスのプレーを超満員のギャラリーも堪能したようだ。彼らのプレーを日本で観られたならキャロムファンにとってはこれ以上のことはない。来年もまたこのジャパンカップでプレーを見せてくれるかとチョに聞いたところ「もちろん」と力強い答え。来年もハイレベルなスリークッションバトルに期待するとともに、来年こそ日本勢のジャパンカップ奪還を願う。

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